平たく、味抜群 幻のモモ「蟠桃」収穫/十和田

熟し具合を確認しながら蟠桃を収穫する大竹さん=1日、十和田市米田の農園

 青森県十和田市米田の大竹農園で、栽培が難しく幻のモモともいわれる「蟠桃(ばんとう)」の収穫が行われている。ドーナツのように平たく変わった形をしているが、「味は抜群ですよ」と農園主の大竹光雄さん(78)。一個一個、熟したものを選んで摘んでいる。

 蟠桃は中国原産で、原種に近いといわれる。「西遊記」で孫悟空が食べた、不老長寿のモモとして知られる。国内では生産量が少なく、市場にはあまり出回っていない。

 大竹さんは知人に勧められ、40年ほど前から栽培を始めた。現在は木が8本ある。5月初めに花が咲き、同月末から6月にかけて実すぐりする。薬剤散布など、栽培方法は一般的なモモと変わらないが、実の真ん中がへこんでいるせいもあってか傷みやすいという。

 「味がのってくると腐りやすくなる。収穫のタイミングを逸すると、7、8割が腐ってしまう。天候に左右されやすく、40年やっても難しい」と大竹さん。その代わり、同農園で10種類ほど栽培するモモの中では「味の王様だと思っている」。

 今年は例年よりやや早く、8月25日ごろから収穫を始めた。直径9センチ前後、厚さは5センチ程度。道の駅とわだで4個入り400円前後で販売している。インターネットで通信販売されている他県産に比べると格安だ。「採算は合わないが、売れ残って捨てるよりはいい。一度味わってみてほしい」。収穫は9月中旬ごろまでという。

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