根城南部氏 変遷探る/史跡指定80年 八戸市博物館で特別展

根城南部氏がいかにして戦国の世を生き抜いたか、その動向について紹介する特別展

 八戸市博物館で根城史跡指定80年を記念する特別展「乱世の終焉-根城南部氏と城-」が開かれている。戦国期から江戸初期の根城南部氏の動向を知る手がかりとなる史料69件281点を展示している。29日まで。

 「根城」は1334(建武元)年に南部師行(もろゆき)によって築城されたとされている。城館としての地形が良好に残っていることから、1941(昭和16)年に国史跡に指定され、今年80年の節目を迎えた。

 展示では根城南部氏にまつわる研究成果のほか、三戸南部氏や新田氏など、根城南部氏と関わりの深い人物の城跡からの出土品や書物などを紹介。戦国期の根城南部氏の動向とその意味を理解し、いかにして生き残ってきたのか、一因を知ることができる。

 また、豊臣政権による奥羽仕置をきっかけに、根城が防御性を持った城から、人が住む屋敷へ役割が変わっていく過程についても解説。ウメやリンゴ、ミカンなど当時の食料の種子や復元した女性の着物、サイコロやすごろくの駒などの遊び道具も展示されており、根城南部氏の衣食住にも触れることができる。

 同館学芸員の船場昌子さん(45)は「新しい研究成果によって見えてきた事実がある。根城南部氏の暮らしと今の暮らしとの違いを考えながら展示を見てほしい」と話した。

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