絵画、陶彫、漫画、絵本、イラストなどジャンルを横断して独創的な世界を展開した立石紘一(1941~98年)の過去最大規模の回顧展「大・タイガー立石展~トラック、トラベル、トラップ、トランス」(同展青森実行委員会主催)が、20日から青森市の県立美術館で始まる。19日に報道機関向けの内覧会が行われた。
立石は、九州・筑豊の伊田町(現・福岡県田川市)生まれ。時代や社会を象徴するイメージを引用した作品で和製ポップアートの先駆けとして注目を集めると、その後「タイガー立石」の名前で漫画を描き、雑誌や新聞で連載を持つようになる。さらに、イタリア・ミラノに移住し、漫画にヒントを得たコマ割り絵画を制作する一方で宣伝広告も手掛けるなど、単なる美術家の枠にとどまらない活躍を見せた。
会場には、明治・大正・昭和を描いた近代史のパノラマのような3部作のほか、アイデアノート、漫画原稿、絵本の原画など、200点を超える作品や資料が並び、「立石ワールド」を一望できる。工藤健志学芸員は「既成の価値観を持たずに見ると面白く見られるはず」と語った。
同展は9月5日まで。7月26日、8月23日は休館。観覧料などの問い合わせは同館(電話017-783-3000)へ。
立石は、九州・筑豊の伊田町(現・福岡県田川市)生まれ。時代や社会を象徴するイメージを引用した作品で和製ポップアートの先駆けとして注目を集めると、その後「タイガー立石」の名前で漫画を描き、雑誌や新聞で連載を持つようになる。さらに、イタリア・ミラノに移住し、漫画にヒントを得たコマ割り絵画を制作する一方で宣伝広告も手掛けるなど、単なる美術家の枠にとどまらない活躍を見せた。
会場には、明治・大正・昭和を描いた近代史のパノラマのような3部作のほか、アイデアノート、漫画原稿、絵本の原画など、200点を超える作品や資料が並び、「立石ワールド」を一望できる。工藤健志学芸員は「既成の価値観を持たずに見ると面白く見られるはず」と語った。
同展は9月5日まで。7月26日、8月23日は休館。観覧料などの問い合わせは同館(電話017-783-3000)へ。