陸軍大将・柴五郎の顕彰碑、むつで除幕式

顕彰碑の前で記念写真に納まる小町屋委員長(前列中央)ら

 斗南藩の領地だった現在の青森県むつ市で少年時代を過ごし、後に陸軍大将となった柴五郎(1859~1945年)の功績をたたえる顕彰碑が、同市落野沢の柴家居住地跡に建てられ、27日、除幕式が行われた。

 顕彰碑は縦約73センチ、横約160センチで、高さ約100センチの台に載せられている。会津若松市の室井照平市長が揮ごうした「柴五郎翁顕彰碑」の文字を石碑に刻んだ。

 柴五郎翁顕彰碑建設実行委員会(小町屋侑三委員長)が建設を進めてきた。昨年、旧会津藩士が斗南の地に移住して150年になるのを記念し、除幕式を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。

 小町屋委員長、むつ市の宮下宗一郎市長、斗南會津会の山本源八会長らが除幕し完成を祝った。小町屋委員長は、あいさつの中で「柴五郎をたたえる顕彰碑は今までどこにもなかった。ここに建てたことは、むつ市の誇りでもある」と話した。また、宮下市長は「この地に歴史の光が当たる瞬間に立ち会うことができてうれしい」、山本会長は「柴五郎は斗南で受けた恩義を終生忘れなかった。柴の斗南に寄せる思いを今後も大切にしていきたい」と、それぞれ語った。

 柴五郎は会津藩士の家に生まれ、斗南の地である現在のむつ市で少年時代を過ごした。寒さと飢えに苦しみながらも不屈の精神で乗り越え、軍人の道に進み、陸軍大将にまで上り詰めた。

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