切岸、土塁、堀跡… 油川城探訪ツアー/青森

油川城の曲輪の縁を土塁(奥)に沿ってたどり、搦手虎口に向かう参加者

 青森市西田沢の「油川城」探訪ツアーが22日行われ、約30人が防御施設である切岸(きりぎし)(人工の崖)や堀、二重の土塁跡などを巡り、城主・奥瀬氏の盛衰や城が機能した室町・戦国時代に思いをはせた。

 地元の尻八館跡や内真部城館群など中世の山城ツアーを続けている北部市民センターが企画。青森市生涯学習推進員の田中洋一さんが講師、同センターのサークル「くらしと歴史・新発見隊」代表の村田健一さんがアシスタントを務めた。

 油川城は遺物から15~16世紀の城で、奥瀬氏の墓(五輪塔)4基が油川・浄満寺に残っている。1585(天正13)年、大浦為信の攻撃で城主の奥瀬善久郎が逃亡、衰退したという。

 城の中心である曲輪(くるわ)を中軸道路が貫き、城内を東西2地区に分けている。一行はまず北側の大手虎口(こぐち)(正面入り口)を上り、築城当時からあったとされる中軸道路と、今は畑になっている曲輪の広がりを確認。その後、西側の堀跡から二重土塁など曲輪の縁に沿って進み、搦手(からめて)虎口(裏口)から西曲輪に上がって、高さ(約6メートル)を実感した。

 新青森市史資料編は「城主の主殿は西曲輪」と記す。田中さんは「二重土塁で敵に備え、脱出用の搦手虎口も真ん中にあることから、西曲輪が城の中心だったのだろう」と解説した。

 参加した青森市富田3丁目、澁谷明さん、真美子さん夫妻は「地域の歴史に興味があり、楽しみに参加した。油川城は初めてだったが、講師の説明が分かりやすかった」と話した。

 ツアーには城跡に畑がある市川和行さんと田村千代藤さんが同行、近くの大堤(ため池)では夏井田町会長の溝江幸敏さんが説明した。

 同センターは9月に内真部城館群の山城・瀬戸子館で探訪ツアーを計画している。

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