涼み座敷の間で木々の緑を借景にしたステンドグラスに見入る見学者

 大正期のステンドグラスが残る青森県中泊町の旧家「宮越家」で29日、今年の一般公開が始まった。見学客は新緑の季節ならではの離れや、庭園の魅力を堪能した。

 初日は町内外から約50人が来場した。午前10時、第1便の専用シャトルバスが到着すると、濱舘豊光町長や「宮越家ボランティアガイドの会」のメンバーが出迎え、記念品を贈った。

 見学客は離れ「詩夢庵(しむあん)」で、国内ステンドグラス作家の草分け・小川三知の最高傑作と評価される「四季草花障子」を鑑賞。庭園の新緑を借景に、ステンドグラスに配されたアジサイやモクレンが色づく様子に感嘆の声を上げた。

 このほか、特殊なガラスを重ねる高度な技法で十三湖の景観を表現した三知の「十三潟景観」や、1926(大正15)年に当時の逓信大臣安達謙蔵が訪問したとの記録が残る庭園「静川園」などを見学した。

 昨年は11月に公開し、町内外から3110人が訪れた。現当主の宮越寛(ゆたか)さん(62)は「冬とは違った新緑の生き生きした庭園の景観と、光が差し込んだステンドグラスを楽しんでほしい」と語った。

 今年の公開は2回。第1弾は6月27日まで。第2弾は8月21日~9月19日。6月分のチケットは現在販売中。問い合わせは町水産商工観光課(電話0173-57-2111)へ。

 また、公開期間中、見学者を対象に新・ご当地グルメ「中泊メバルの刺身と煮付け膳(メバル膳)」を割引価格の1600円(税込み)で提供するキャンペーンも実施する。

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