シバザクラの見ごろに合わせて開かれている芝桜アートマルシェ=16日、十和田市の奥入瀬渓流温泉スキー場

 シバザクラが見ごろを迎えている青森県十和田市焼山地区の奥入瀬渓流温泉スキー場で23日まで、新たに「芝桜アートマルシェ」が開かれている。人気のスポットににぎわいの場を設け、来場者の満足度向上を図る。官庁街通りで昨年初めて開かれた「街なかアートマルシェ」の焼山地区版だが、コロナ禍で客足が落ち込む中、地場産品をアピールする機会の拡大にもつながっている。16日には2年目の「街なか」も始まった。

 両マルシェとも十和田奥入瀬観光機構(小野田金司理事長)が主催。「街なか」は昨年、市現代美術館から市街地への人の流れをつくろうと、中間に位置する同通り入り口の駒っこ広場で開いた。「アートの街」を意識して、市内の建築家がデザインした専用のテントを使用。同機構の呼び掛けなどに応え、市内の若手事業者らが参加した。

 同スキー場のゲレンデには7万株余りのシバザクラが植えられ、春の観光スポットとして定着しつつある。今年は上空からも観賞できるよう熱気球を上げるなど同機構は売り込みを強化。「街なか」より一足早い15日からマルシェを始め、地元の旅館関係者や団体など5店のテントが並ぶ。

 出店者の1人、同市の織田教子さんは、バラ焼きまんのほか、ピンク色の生地で8種類の果物を包んだ「芝桜まん」などを販売。市内の別の場所にも出店したりしているが客足は減っているといい「少しでも販売する機会が増えてよかった」という。

 16日の「街なか」では市内の飲食店など5店が看板を出した。畜産農家の佐々木基さん(28)は、飼育している短角牛の肉を使ったボロネーゼペンネなどを提供。「短角牛の知名度を少しでも上げたい」と意欲を示す。

 「街なか」は10月まで毎月1回の開催を予定。6月は20日、7月は25日の午前11時~午後3時に行う。今月23日までの「芝桜」は午前10時~午後3時で、18日からは「街なか」の5店も移り10店に拡大する。

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