忍者の痕跡「くノ一」案内 青大OG横井さん、弘大・小田桐さん加入

ガイド研修を行った横井さん(中央右)と小田桐さん(同左)。左端は藤田さん、右端は清川教授

 かつて弘前藩に存在した、甲賀流の流れをくむ「早道之者(はやみちのもの)」と呼ばれる忍者集団の痕跡を巡るツアー「真実の『忍者』を知る旅」のガイドに今春から“くノ一(女性忍者)ガイド”として女性2人が加わる。忍者研究を行っている青森大学の清川繁人教授らが2017年からツアーガイドを行っており、同女性2人を対象に1日、弘前市の弘前公園や忍者屋敷などのガイドコースを巡る研修を行った。

 研修に参加したのは、青森大忍者部OGの横井小春さん(22)と、弘前大3年の小田桐由佳さん(21)。同市の観光施設・津軽藩ねぷた村を出発し、亀甲門から入り、本丸を経て忍者屋敷に至る約4キロのコースを歩き、同行した清川教授や、欧米人対象の同ツアーガイド役を務める予定の通訳案内士の藤田俊一さん(61)=同市=の説明を受けた。

 清川教授は弘前藩庁日記などの文書や古地図等を基に早道之者の活動拠点を調べ、同市森町に存在する古民家を「忍者屋敷」と判断。研修では南部藩から奪って移築した亀甲門に残る矢傷痕や、早道之者が城主に呼ばれた際に使った忍者道、忍者ゆかりの人物の屋敷があった場所など、説明のポイントを学んだ。

 横井さんは「弘前城を普段と違う視点で見ることができた。面白いツアーにしたい」、小田桐さんは「一般的に考える忍者のイメージとかけ離れた部分もあるが、正しい知識を深く知っていただけたら」と話した。

 藤田さんは「外国人にとってとても興味のある題材」とし、新型コロナウイルスの状況を見ながら、三沢基地など県内在住者も含めた欧米人にアピールする考え。女性ガイド2人がデビューするツアーは23日から始まる。問い合わせは「また旅くらぶ」(電話017-752-6705)へ。

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