八工大生と町が名所巡りガイドマップ/階上

ガイドマップとジェラートをPRする八戸工業大の(右上から時計回りに)馬場さん、狄塚さん、久慈さん、安田さん

 青森県階上町の魅力を町内外に発信しようと、同町と八戸工業大(八戸市)の学生が、歩いて名所を巡るガイドマップ「歩きに来て来て!はしかみ町」と、同町のフォレストピア階上で販売しているジェラートの限定カップを製作した。学生らは「階上を訪れるきっかけになればいい」とPRしている。

 同町産業振興課が企画し、同大感性デザイン学部創生デザイン学科の宮腰直幸教授に協力を依頼。宮腰教授が声を掛けた同科4年の久慈彩華さん、狄塚(いづか)彩乃さん、安田文哉さん、馬場文也さんの4人が有志で集まった。

 ガイドマップは、寺下観音の境内とその周辺を回る「祈りの道お散歩コース」、巨木や田園など自然を楽しむ「三郷と田園風景お散歩コース」、階上岳の麓を歩く「里山ゆうゆうお散歩コース」の3種類を作成。どれも同町の名産「階上早生(わせ)そば」を提供する店が発着地点となっており、1時間~1時間半で巡ることができる。コースは学生が地域住民の声を参考にしながら、実際に町内を散策して考えた。

 フォレストピア階上ではソバや桑の葉など地元産の食材を使ったジェラートが人気を集めており、同町はふるさと納税の返礼品として扱おうと考えている。返礼品用の限定カップのラベルを学生4人が手掛け、フォレストピア階上の建物をイメージしたデザインに仕上げた。

 馬場さんは「自分たちで手掛けたものが製品となり、多くの人の手に渡ると思うとうれしい」と笑顔。久慈さんは「ガイドマップもジェラートカップもこだわって作った。ぜひ階上を訪れて」と呼び掛けた。

 ガイドマップは各500部の計1500部を制作する予定で、5月初旬ごろまでに各発着地点で配布する。ジェラートのふるさと納税の申し込み開始は今夏ごろになる見通し。


階上町の名所を歩いて巡るガイドマップ「歩きに来て来て!はしかみ町」。八工大生がコースを考え、デザインも手掛けた

階上町のふるさと納税返礼品用に八工大生がデザインしたジェラートカップ

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