昭和のくらし撮影、青森で写真展

氷雪を掘り起こす「雪切り」後だとみられる写真(左)などが並ぶ

 アマチュアカメラマンとして、戦後から昭和30年代を中心に活躍した青森市の工藤正市さん(1929~2014年)が残した大量のネガフィルムを基にした企画展が、青森市民図書館で行われている。戦後の青森市だとみられる写真のほか、正市さんが投稿した写真が掲載された雑誌なども展示している。

 企画展「くらしのかまり 工藤正市が撮った昭和30年頃の青森市」は、3月に青森市のリンクモア平安閣市民ホールで開かれた写真展の延長企画。写真から、当時のにぎわいや生活のにおいなどが伝わることから、タイトルを「くらしのかまり」と付けた。

 今回は写真展で展示した中から20点を厳選し、新たに10点を追加した計30点の写真を展示。加えて、正市さんが投稿した写真が掲載された雑誌「アサヒカメラ」を2冊展示し、昭和30年代にちなんだ小説や写真集など約80冊は自由に手に取ることができる。

 市民図書館歴史資料室の工藤大輔室長は「写真展では一緒に展示できなかった雑誌や本を今回は置いている。正市さんの写真を見た後に小説などを見て、時代を深掘りしてもらえたらうれしい」と話した。

 6月30日まで(第2水曜日は休館)。市民図書館7階エントランスと、8階展示スペースで。

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