青森県弘前市桶屋町の旧酒屋店舗に、若手津軽塗職人が接客する「阿波屋漆店」が26日、5月5日までの期間限定でオープンした。近年、津軽塗作家が増加する一方で、生活に欠かせない道具として、たくさんの商品を生産する「津軽塗職人」が激減していることを踏まえ、客のニーズを製品作りに反映し、たくさんの商品を作ることができる若手職人育成も目的にテスト的にオープンした。7人の職人らが店頭に立ち、今回の結果を踏まえて将来的な展開方法を考える。
店舗は、かつて「阿波屋」の屋号で日本酒・雛鶴を造っていた場所。今は廃業しており、場所を提供する製菓製パン専門の総合卸問屋・元木商店の元木桂吾社長の母方の実家に当たる。
地域の伝統工芸を応援するため元木社長が場所を用意し、津軽塗職人と客が直接会話できる店舗をつくろうと、今回期間限定でオープン。200~300点の津軽塗の品が並ぶ。
同店に出品している八木橋朱李(しゅり)さん(22)は、津軽塗を始めて半年ほど。高校生時代から津軽塗に興味を持ち、「自分のピアスをつくってみたい」と思ったのがきっかけで職人を目指した。アルバイト収入で津軽塗の材料を仕入れるなど、仕事としてはまだ成り立たないが「自分が欲しいと思ったものだけでなく、どんなニーズがあるか知ることができる」と話す。
津軽地方の伝統工芸「津軽塗」は地域の生活に定着している一方、知名度は北東北、北海道にとどまり、かつて各家庭で見ることができた箸、おわん、テーブルなども減り、近年は「身近な道具」という存在感が薄れつつある。「伝統を守るのはお客さまであり、地元」の考えの下、元木社長は「将来的に、津軽塗に触れることができる漆塗り体験や喫茶、民泊ができる場にしたい」と語る。
営業時間は午前10時から午後4時まで、問い合わせは同店(電話090-7335-8434)へ。
店舗は、かつて「阿波屋」の屋号で日本酒・雛鶴を造っていた場所。今は廃業しており、場所を提供する製菓製パン専門の総合卸問屋・元木商店の元木桂吾社長の母方の実家に当たる。
地域の伝統工芸を応援するため元木社長が場所を用意し、津軽塗職人と客が直接会話できる店舗をつくろうと、今回期間限定でオープン。200~300点の津軽塗の品が並ぶ。
同店に出品している八木橋朱李(しゅり)さん(22)は、津軽塗を始めて半年ほど。高校生時代から津軽塗に興味を持ち、「自分のピアスをつくってみたい」と思ったのがきっかけで職人を目指した。アルバイト収入で津軽塗の材料を仕入れるなど、仕事としてはまだ成り立たないが「自分が欲しいと思ったものだけでなく、どんなニーズがあるか知ることができる」と話す。
津軽地方の伝統工芸「津軽塗」は地域の生活に定着している一方、知名度は北東北、北海道にとどまり、かつて各家庭で見ることができた箸、おわん、テーブルなども減り、近年は「身近な道具」という存在感が薄れつつある。「伝統を守るのはお客さまであり、地元」の考えの下、元木社長は「将来的に、津軽塗に触れることができる漆塗り体験や喫茶、民泊ができる場にしたい」と語る。
営業時間は午前10時から午後4時まで、問い合わせは同店(電話090-7335-8434)へ。