関係者が手を振り見送る中、十和田湖へ向け出発する一番バス=13日午前7時45分、青森駅前

 青森市の青森駅と十和田市の十和田湖畔休屋を結ぶJRバス東北の路線バス「みずうみ号」が13日、今シーズンの運行を開始した。一番バス出発に先駆け、青森駅前で式典が行われ、関係者が八甲田と十和田湖観光への期待を込めた。

 今季の一番バスは、同日午前7時45分青森駅東口発の「みずうみ4号」。八甲田振興協議会主催の出発式で、柳谷章二会長は「十和田、奥入瀬、八甲田の観光シーズン到来を期して頑張っていきたい」とあいさつ。小野寺晃彦青森市長の祝辞に続き、柳谷会長が一番バスのドライバーに花束を贈り、運行開始を祝った。

 一番バスの乗客には、八甲田国際スキー場などを運営する「八甲田パーク」(同市)が販売する「八甲田雪室りんご」をプレゼント。同市の渋谷伸一さん(70)は「毎年一番バスに乗ることが楽しみで、時期が近づくとそわそわしている」と話した。

 八戸市と休屋を十和田市経由でつなぐ「おいらせ号」も同日スタート。十和田湖を巡る遊覧船は、17日から運航が始まる。JRバス東北青森支店の澤田秀喜支店長は「まだインバウンド(訪日外国人旅行客)が日本に来られない中、国内の多くの方に十和田の新緑を楽しんでほしいという思い」と期待感をにじませた。


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