新年度がスタートした1日、青森県五所川原市金木町の太宰治記念館「斜陽館」で年間新企画「『日記体小説』その背景」が始まった。館内では太宰の「人間失格」の一節を吹き出し風にし、来館者に会員制交流サイト(SNS)で発信してもらうフォトスペースも用意。また、隣接する津軽三味線会館が再開し、半年ぶりに津軽三味線の生演奏の音色が館内に響いた。
斜陽館の新企画は米蔵前スペースで開催。太宰作品の中から、日記風に書かれた「女生徒」「パンドラの匣(はこ)」など5点を、元になった日記とともにパネル展示している。学芸員の白川雅子さんは「特にテーマもなく日々の出来事をつづった個人の日記と、太宰流にアレンジされた小説の違いを感じてほしい」と解説している。
また休憩スペースだったカフェを県の「発信者目線での空間・仕掛け演出モデル創出事業」を活用してリニューアルした。「恥の多い人生を送ってきました」「人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました」など小説の一文を椅子の周りに配置し、椅子に座って写真を撮ると漫画の吹き出しのように演出できるフォトスペースにした。机と原稿用紙、ペンを用意し、小説家になりきって写真を撮ることができるスペースもある。今幸樹館長は「SNSで発信したり記念に残したりと、いろいろ楽しんでほしい」とPRしている。
新型コロナウイルスの影響で昨年10月1日から休館中だった津軽三味線会館も同日から再開。津軽三味線奏者の遠藤昌宏さんによる生演奏が行われた。
斜陽館、津軽三味線会館では年間パスポートを発行している。料金は2千円。有効期間は購入日から1年間。
斜陽館の新企画は米蔵前スペースで開催。太宰作品の中から、日記風に書かれた「女生徒」「パンドラの匣(はこ)」など5点を、元になった日記とともにパネル展示している。学芸員の白川雅子さんは「特にテーマもなく日々の出来事をつづった個人の日記と、太宰流にアレンジされた小説の違いを感じてほしい」と解説している。
また休憩スペースだったカフェを県の「発信者目線での空間・仕掛け演出モデル創出事業」を活用してリニューアルした。「恥の多い人生を送ってきました」「人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました」など小説の一文を椅子の周りに配置し、椅子に座って写真を撮ると漫画の吹き出しのように演出できるフォトスペースにした。机と原稿用紙、ペンを用意し、小説家になりきって写真を撮ることができるスペースもある。今幸樹館長は「SNSで発信したり記念に残したりと、いろいろ楽しんでほしい」とPRしている。
新型コロナウイルスの影響で昨年10月1日から休館中だった津軽三味線会館も同日から再開。津軽三味線奏者の遠藤昌宏さんによる生演奏が行われた。
斜陽館、津軽三味線会館では年間パスポートを発行している。料金は2千円。有効期間は購入日から1年間。