俳人・成田千空生誕100年 津鉄が記念列車運行

津軽鉄道の車窓から見える津軽の景色を眺めながら、千空の句を振り返る乗客ら

 今年で生誕100年を迎えた青森県五所川原市の俳人成田千空(1921~2007年)の魅力を見つめ直そうと、津軽鉄道は千空の誕生日の3月31日、生誕記念車両「千空号」を運行した。車内に厳選した千空の俳句を掲示し、文学愛好家らが千空の作品世界に浸った。

 「千空号」は千空生誕100年記念会(齋藤美穂代表)が企画した。同鉄道の「走れメロス」号のヘッドマークを特別仕様にし、車内には同鉄道沿線の千空ゆかりの地を紹介したパネルや、古里の同市飯詰を詠んだ句、方言詩、版画家藤田健次氏(八戸市)が手掛けた「句版画」を張り出している。同鉄道を詠んだ「赤々とだるまストーブ列車かな」、古里を見つめた「大粒の雨降る青田母の故郷(くに)」など、地元への思いがこもった句が厳選されている。

 特別記念号には、千空研究に取り組む県内の学芸員や文学関係者、千空の親族ら約30人が乗車。齋藤代表が「千空がこの地に残してくれた財産に感謝する日にしたい」とあいさつし、津軽五所川原駅を出発した。中泊町の津軽中里駅を往復する間、参加した研究者らが、感銘を受けた句や千空との思い出を語り、句業に思いをはせた。

 千空の妹の荒谷信子さん(96)=五所川原市=は「みなさんの千空を見る目の素晴らしさに感激している。とても新鮮な気分」と喜んでいた。津軽鉄道は4月30日まで「千空号」を運行する。


津軽鉄道を詠んだ千空の句などを掲示している「千空号」

五所川原市

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