1キロ超のコメを使い、唐揚げや梅など6種類の具を包んだ「一キロおにぎり」(500円、税込み・以下同)と、ハンバーグ、チキンカツ、エビフライなどに500グラム超のライスを添えた総重量1キロ以上の「肥満弁当」(550円)が、青森県十和田市で話題になっている。製造・販売しているのは同市三本木下平の「ここから食堂」。新型コロナウイルスの影響でテークアウトに力を入れたところ、思わぬヒット商品となった。この食堂は障害のある人たちの就労支援の場でもあり、商品を通して地域とのコミュニケーションを深めたい-と意気込む。
食堂を運営している特定NPO法人「ここから」は2018年2月に発足。心身に障害のある30~60代の13人が施設利用者として、お菓子やアクセサリーなどの製造に励み、工賃を得ている。仕事の幅を広げるため、19年11月に食堂をオープンしてランチ提供を始めた。
新型コロナ感染予防のため店内飲食だけでなく弁当販売も始めたのが20年6月。価格帯を400~千円に設定し「日替わり」「唐揚げ」「しょうが焼き」など10品以上の弁当を売り出した。この時、インパクトがある商品も必要だとの狙いから売り出したのが“メガ盛り”2品だ。
1人で完食する若者や、友だちとシェアする女性たちが会員制交流サイト(SNS)で紹介するなど、口コミで評判に。20年11~12月ごろは販売委託先の産直施設でブレークし、1日に約30個ずつ売れたという。
同食堂のもう一つの人気商品は、利用者が作る「ココちゃんクレープ」。50~150円で数種類あり、店の前の自動販売機で買える。一番人気は「チョコバナナ」(150円)。毎日30個ほど作るという小笠原あゆみさん(39)は「うまくできるまで何度も練習した。自分も食べるならチョコバナナが一番好き」と笑顔で語った。
「ここから」という法人名には(1)障害のあるなしにかかわらず「こころ」と「からだ」の両方を大切にしたい(2)この場所から、一から始めよう-という思いが込められている。食品ロスを減らす運動や、お年寄りに異変がないか見守る活動にも取り組む。
高松千賀子理事長(38)は「施設利用者の方たち、私たちスタッフ、そして地域の方たちが、和気あいあいとした時間を共有できる場になりたい」と話している。
問い合わせは(電話0176-23-2775)へ。
食堂を運営している特定NPO法人「ここから」は2018年2月に発足。心身に障害のある30~60代の13人が施設利用者として、お菓子やアクセサリーなどの製造に励み、工賃を得ている。仕事の幅を広げるため、19年11月に食堂をオープンしてランチ提供を始めた。
新型コロナ感染予防のため店内飲食だけでなく弁当販売も始めたのが20年6月。価格帯を400~千円に設定し「日替わり」「唐揚げ」「しょうが焼き」など10品以上の弁当を売り出した。この時、インパクトがある商品も必要だとの狙いから売り出したのが“メガ盛り”2品だ。
1人で完食する若者や、友だちとシェアする女性たちが会員制交流サイト(SNS)で紹介するなど、口コミで評判に。20年11~12月ごろは販売委託先の産直施設でブレークし、1日に約30個ずつ売れたという。
同食堂のもう一つの人気商品は、利用者が作る「ココちゃんクレープ」。50~150円で数種類あり、店の前の自動販売機で買える。一番人気は「チョコバナナ」(150円)。毎日30個ほど作るという小笠原あゆみさん(39)は「うまくできるまで何度も練習した。自分も食べるならチョコバナナが一番好き」と笑顔で語った。
「ここから」という法人名には(1)障害のあるなしにかかわらず「こころ」と「からだ」の両方を大切にしたい(2)この場所から、一から始めよう-という思いが込められている。食品ロスを減らす運動や、お年寄りに異変がないか見守る活動にも取り組む。
高松千賀子理事長(38)は「施設利用者の方たち、私たちスタッフ、そして地域の方たちが、和気あいあいとした時間を共有できる場になりたい」と話している。
問い合わせは(電話0176-23-2775)へ。