八甲田に「雪の回廊」着々と 4月1日開通

削った壁面の雪を吹き飛ばしながら進むロータリー除雪車=12日午前、八甲田・十和田ゴールドライン

 冬季閉鎖している国道103号「八甲田・十和田ゴールドライン」の青森市酸ケ湯-十和田市谷地間8キロで除雪作業が着々と進み、「雪の回廊」が姿を見せている。12日は酸ケ湯ゲートから約2キロの地点で、ロータリー除雪車が壁面の雪を削りながら吹き飛ばし、道幅を広げていた。

 除雪は十和田側(4.8キロ)で2月25日、青森側(3.2キロ)で同27日に始まった。除雪を請け負う業者でつくる八甲田除雪隊のメンバー計20人が、ブルドーザーなど車両計10台を使い作業を進めている。

 県によると、八甲田周辺10地点の平均積雪深は2月下旬時点で約3.9メートルとほぼ平年並み。隊によると、雪の壁は高い場所で約7メートルを見込んでいる。青森側の作見晃一隊長(48)は「天候に恵まれ作業は順調。今年はきれいな回廊ができそう。事故などがないようにし、開通に合わせて仕上げたい」と話していた。

 ゴールドラインは26日に傘松峠で貫通し、4月1日に全面開通する予定。開通前に行われている「八甲田“雪の回廊と温泉”ウォーク」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続いて中止する。

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