震災10年写真展、「あの日」忘れず/八戸

東日本大震災での八戸市内の被害状況を伝える写真などが展示されている「3.11伝承ロード」パネル展=八戸市の「みなっ知」

 「あの日を忘れない」と、2011年の東日本大震災で被災した青森県八戸市で、震災被害や復興状況を伝える写真パネル展が開かれている。震災から10年を機に当時の出来事を振り返り、災害の恐ろしさや日頃の備えの大切さを市民に再認識してもらう。

 館鼻公園内にある市みなと体験学習館「みなっ知(ち)」と「グレットタワーみなと」では、14日まで「3.11伝承ロード」パネル展を開いている。津波で岸壁に押し上げられた漁船や損壊した建物、避難所の様子の写真、「みなっ知」を含む東北地方の震災伝承施設の紹介パネルなど2施設合わせて約80点を展示している。

 来館した市内のパート職員三浦康子さん(52)は「当時、家は無事だったが修理に出していた車が津波に流された。とても怖かった。つらい記憶だけど、忘れないようにし伝えていきたい」と話した。川村政則・館鼻公園長は「展示を見た人たちが、家庭などで震災や防災のことを話し合ってくれればいい」と語った。

 ほかに八戸ポータルミュージアムはっちでは、14日まで東日本大震災写真展・復興状況パネル展を開催中。市水産科学館マリエントは、10日から28日までの期間で地震津波写真展を開く。

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