八戸圏へ世界から旅を VISITはちのへ「TXJ」導入

新システムの新商品について話し合うVISITはちのへのスタッフたち

 八戸圏域DMO「VISITはちのへ」は、決済機能を含んだオンライン予約システム「Tourism Exchange Japan(TXJ)」を15日までにスタートさせた。ホームページ上に八戸圏域の宿や体験型アクティビティー、地域産品、レストランを集約して、顧客は国内外からいつでも予約が可能。キラリと光りながらも認知度が低いために埋もれがちだった商品を直接顧客にアピールする。

 八戸圏域で観光によって収入を得る事業者は、旅行代理店などを通じて集客を図るケースが大半だった。だが都市圏の有名観光地と比べると知名度が低く旅行先として選ばれにくかった。またコストやノウハウ不足などの理由から、オンライン予約・決済などの整備が遅れていることも集客の壁になっていた。

 新システムは、VISITはちのへがオンラインを通じて、事業者と顧客をつなげる役割を果たす。事業者が商品を登録すると、世界80社以上の旅行会社のサイトに自動的に掲載される。日本語のほか、英語、中国語など4カ国語で対応するので、海外から訪れる観光客とのやりとりもスムーズだ。VISITはちのへは「全国で初めての仕組み」としている。

 顧客は旅行前からホームページ上で宿だけでなくアクティビティー、飲食店も手配して、あらかじめ旅の行程を決められる。到着後も、気になった場所や商品があれば、その場からスマホなどで手配ができる。

 TXJは昨年12月から本格的に稼働。現在は種差漁港で漁師鍋ランチやオリジナルスイーツづくり体験などの体験型アクティビティーを紹介している。開設後間もなく、県内の顧客による利用があったという。企画マーケティング課の早狩伴朗主査は「恵まれた自然などの資源を生かしつつ、少人数からも楽しめるプランを提案していきたい」と話す。宿、地域産品、飲食店についても順次掲載する。

 広報プロモーション課の槻ノ木沢昌敏課長は「地域全体をセットで売り出せるチャンス」と期待を寄せつつ、「(旅行先に)選ばれるためには認知度向上も欠かせない」として、国内外でのプロモーション活動にも力を入れていくという。

 VISITはちのへ経営戦略アドバイザーの村木智裕さんは「人口減、高齢化が進む中、地域を残していくためにもこうした仕組みを整えることは大切。コロナ禍以降、旅行先として地方に注目が集まっている。デジタル技術を活用することで、今までにない旅を地方で体験できる機会を増やせる」と話す。

 予約はVISITはちのへの観光物産サイト(www.visithachinohe.com)へ。

▼TXJ 5年ほど前からオーストラリアやイギリスなどで活用されているシステムをツーリズム・エクスチェンジ・ジャパン社(広島市)とVISITはちのへが日本向けにアレンジした。世界有数のコンサルティング会社のマッキンゼーは昨年、オーストラリア版について「新しい時代に合った先駆的なシステム」として紹介している。八戸を皮切りに今後、奈良県、金沢市など10以上の地域で導入される予定。

VISITはちのへが共同開発した新予約システム「TXJ」の予約画面の一部

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