
青森市油川地区の浜小屋でイワシの焼き干し作りが盛んに行われている。同地区の焼き干しは、かつて「大浜のイワシ」と呼ばれ、県内外で重宝された自慢の品。近年は高齢化で担い手が減少し、個人経営の数件が残るのみだが、みそ汁やラーメンのだしとして根強い人気があるという。
2日午後、同市油川浪返の浜小屋では、越後谷柾道(まさみち)さん(82)、紀美代さん(80)夫婦が同日朝に水揚げされたばかりのカタクチイワシなど約20キロを十数匹ずつ竹串に刺し、炭火であぶる作業を行った。
ほんのりと焦げ目のついたイワシは、香ばしい匂いを漂わせながらカヤの上に整然と並べられ、食欲をそそる銀色の光を放った。天日干しなどで1カ月ほど乾燥させた後、出荷する。
紀美代さんによると、焼き干しには小ぶりのイワシが適しているが、近年は漁獲量の減少などで確保が難しくなっているという。焼き干し作りの時期も、従来は9月下旬から始まるが、今年は陸奥湾でのイワシの水揚げが遅く2カ月ほどずれ込んだ。紀美代さんは「体力的に大変だが、待ってくれる人がいる限りは、できる限り続けたい」と語った。
2日午後、同市油川浪返の浜小屋では、越後谷柾道(まさみち)さん(82)、紀美代さん(80)夫婦が同日朝に水揚げされたばかりのカタクチイワシなど約20キロを十数匹ずつ竹串に刺し、炭火であぶる作業を行った。
ほんのりと焦げ目のついたイワシは、香ばしい匂いを漂わせながらカヤの上に整然と並べられ、食欲をそそる銀色の光を放った。天日干しなどで1カ月ほど乾燥させた後、出荷する。
紀美代さんによると、焼き干しには小ぶりのイワシが適しているが、近年は漁獲量の減少などで確保が難しくなっているという。焼き干し作りの時期も、従来は9月下旬から始まるが、今年は陸奥湾でのイワシの水揚げが遅く2カ月ほどずれ込んだ。紀美代さんは「体力的に大変だが、待ってくれる人がいる限りは、できる限り続けたい」と語った。