青森市の浅虫水族館がコウイカ類の「エゾハリイカ」の繁殖に成功し、現在2匹を飼育、展示している。同館によると、国内の水族館で飼育した個体からの繁殖例は初めて。ヤリイカやスルメイカなど細長い個体よりぷくっとしたかわいらしい体形が特徴で、来館者の目を引いている。
エゾハリイカは北海道南部からおおむね台湾の海域にかけて生息し、胴長は12センチほど。寿命は約1年とされる。昨年1月ごろ、外ケ浜町平舘沖で漁師の定置網に多くの個体がかかっていたことから、同館は地元の海の生物の発信と、生態の把握を目的に飼育、展示した。その後産卵が確認され、6月ごろに2匹がふ化したものの、1週間ほどで死んでしまった。
今年は産卵後のふ化率も上げようと、年明けに平舘沖で再び多くの個体を採取し、3月にかけ産卵を確認。卵307個を慎重に管理したところ、5~6月に約20匹が生まれた。だが、適切な餌の量や水温など飼育方法が手探りのため、生存個体は徐々に減った。
11月上旬時点で生き残ったのは2匹。胴長は約3.5~4センチに成長した。1匹は雄で、腕10本のうち頭部中心近くの「第2腕」2本が他の腕より長い。もう1匹はその特徴がなく雌とみられる。
22日、上下に動いたり、じっとしている2匹を多くの来館者が見学。同館の桃井駿介さん(28)は「よく生存できたと思うし1日でも長く飼育したい。成長を見守ってほしい」と話した。
エゾハリイカは北海道南部からおおむね台湾の海域にかけて生息し、胴長は12センチほど。寿命は約1年とされる。昨年1月ごろ、外ケ浜町平舘沖で漁師の定置網に多くの個体がかかっていたことから、同館は地元の海の生物の発信と、生態の把握を目的に飼育、展示した。その後産卵が確認され、6月ごろに2匹がふ化したものの、1週間ほどで死んでしまった。
今年は産卵後のふ化率も上げようと、年明けに平舘沖で再び多くの個体を採取し、3月にかけ産卵を確認。卵307個を慎重に管理したところ、5~6月に約20匹が生まれた。だが、適切な餌の量や水温など飼育方法が手探りのため、生存個体は徐々に減った。
11月上旬時点で生き残ったのは2匹。胴長は約3.5~4センチに成長した。1匹は雄で、腕10本のうち頭部中心近くの「第2腕」2本が他の腕より長い。もう1匹はその特徴がなく雌とみられる。
22日、上下に動いたり、じっとしている2匹を多くの来館者が見学。同館の桃井駿介さん(28)は「よく生存できたと思うし1日でも長く飼育したい。成長を見守ってほしい」と話した。