コロナ後の観光地、訪日希望者「東北」14%


 日本政策投資銀行と、青森銀行など東北の地方銀行6行で組織する「東北観光金融ネットワーク」は3日までに、アジアの8カ国・地域と欧米4カ国の海外旅行経験者を対象に行ったアンケート結果を公表した。訪日希望者に新型コロナウイルス感染症の収束後に観光目的で訪れたい地域(複数回答)を尋ねた質問では、14.0%が東北を挙げた。人気の東京や北海道、関西などよりは低いものの、四国、北陸などを上回った。

 同ネットワークは同日までに、「ウィズコロナ時代におけるポストコロナを見据えた東北観光の振興に向けて」と題した共同調査リポートを発行。アンケート結果を公表したほか、インバウンド(訪日外国人旅行)を含む東北観光の今後に対する優位性や課題を分析した。

 アンケートは政投銀が6月にインターネットを通じて実施。各国500人余りの計6千人余りが回答した。東北訪問希望者の国・地域の構成比では、台湾が21.3%と最も高く、香港とタイの13.8%、中国の13.5%、シンガポールの8.6%などが続いた。

 東北訪問希望者にコロナ収束後の滞在日数を尋ねた質問では、「長くなる」「どちらかと言えば長くなる」が合わせて4割。コロナ収束後の予算は「上がる」「どちらかと言えば上がる」が合わせて57%となった。

 東北訪問希望者に期待すること(複数回答)を尋ねた質問では、「衛生面での配慮、清潔さ、消毒などのウイルス対策全般の継続」がトップの34.3%。東北訪問を希望し、過去に訪れた経験もある人では4割近くに上った。

 日本政策投資銀行青森事務所の千葉幸治所長は「コロナ収束後、東北は訪日外国人誘客のチャンスを迎えると考えている。地域間競争に勝つためには、収束を見据えた準備が必要だし、コロナ対策など衛生面の配慮をアピールする必要もある」と強調した。

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