十和田奥入瀬観光機構(青森県十和田市)は9日から11月8日まで、奥入瀬渓流を歩いて散策する旅行客向けに、手荷物を無料で預かる実証事業「手ぶら観光キャリーサービス」を行う。路線バスなど公共交通機関を利用する個人客や少人数グループの中には、大型キャリーケースを持ち運びながら渓流沿いを歩く人も多く、安全性や利便性の点から対策を求める声が出ていた。

 荷物を預かる場所は、奥入瀬渓流周辺でバス停がある「奥入瀬渓流館」「石ケ戸休憩所」「子ノ口JRハウス」「十和田観光交流センターぷらっと」の4カ所で、湖畔の13宿泊施設(青森県9、秋田県4)まで送り届ける。宿泊客以外でも利用できる。

 無料だが、旅行に関するアンケートへの回答が条件となる。申し込みは電話か同機構のホームページから。旅行中にバス車内などからスマートフォンでも申し込める。

 実証事業は、東北観光推進機構と連携して観光庁の交付金を活用。手荷物預かりサービスの展開により、旅行ルートに奥入瀬渓流を組み込む人が増えるかどうかや、東北各地の広域観光への波及について調べる。

 問い合わせは奥入瀬渓流館(電話0176-74-1233、午前9時~午後4時半)か、十和田奥入瀬観光機構のホームページへ。

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