かつて木炭の一大産地だった青森県西目屋村で、今は途絶えてしまった炭焼きを復活させようと、村が新たな炭焼き窯を造った。堅炭として知られた目屋炭を再び生産し、「西目屋ブランド」として売り出す。11月7日に炭焼き体験会を開き、その後本格稼働させる予定。
窯は、炭焼きが盛んだったころの様子を知る村民からの聞き取りを基に造った。窯を造るのに必要な「あまいし(あまがん)」と呼ばれる熱に強い石は、村内の森林から探し出して拾い集めたものを使用。土地はかつて炭焼きが行われていた場所で、民有地を無料で借り受けた。総工費は約115万円。
運営は、村などが共同出資して2017年に立ち上げた会社「西目屋薪エネルギー」が担当する。材料の木は、同社が買い取った窯周辺の約40ヘクタールの立ち木を使う。岩手県の炭窯元「楽炭」の千田淳代表の技術指導を受け、生産体制を整える。
炭には「白炭」と「黒炭」があるが、この窯では白炭をつくる。白炭は、燃えている状態のまま窯からかき出したところに一気に灰と土をかぶせて冷ますため、窯の中でゆっくりと炭化させる黒炭に比べ密度が高く堅い炭になるという。火持ちが良いのが特長で、焼き物料理などの燃料として人気がある。
生産した炭はインターネットで個人向けに販売するほか、飲食店にも販路を広げたい考え。
同村森林バイオマス推進室の竹内賢一郎室長は「土も石も木も目屋のもの、造った人も目屋の人。まさしくみんなで協力してできた窯。一度はなくなってしまった目屋炭を、ブランドとして復活させたい」と話した。
窯は、炭焼きが盛んだったころの様子を知る村民からの聞き取りを基に造った。窯を造るのに必要な「あまいし(あまがん)」と呼ばれる熱に強い石は、村内の森林から探し出して拾い集めたものを使用。土地はかつて炭焼きが行われていた場所で、民有地を無料で借り受けた。総工費は約115万円。
運営は、村などが共同出資して2017年に立ち上げた会社「西目屋薪エネルギー」が担当する。材料の木は、同社が買い取った窯周辺の約40ヘクタールの立ち木を使う。岩手県の炭窯元「楽炭」の千田淳代表の技術指導を受け、生産体制を整える。
炭には「白炭」と「黒炭」があるが、この窯では白炭をつくる。白炭は、燃えている状態のまま窯からかき出したところに一気に灰と土をかぶせて冷ますため、窯の中でゆっくりと炭化させる黒炭に比べ密度が高く堅い炭になるという。火持ちが良いのが特長で、焼き物料理などの燃料として人気がある。
生産した炭はインターネットで個人向けに販売するほか、飲食店にも販路を広げたい考え。
同村森林バイオマス推進室の竹内賢一郎室長は「土も石も木も目屋のもの、造った人も目屋の人。まさしくみんなで協力してできた窯。一度はなくなってしまった目屋炭を、ブランドとして復活させたい」と話した。