宇一のチョウ×標本 華麗な共演/青森県立郷土館

鷹山宇一の描いたチョウと、県立郷土館収蔵の世界のチョウの標本が並ぶミニ企画展

 青森市の県立郷土館は、七戸町出身の画家、故・鷹山宇一の作品を集めたミニ企画展示「鷹山宇一と世界のチョウ」を開催している。「チョウの画家」としても知られる鷹山が描いたチョウと、郷土館が所蔵する世界の代表的なチョウの標本を併設展示するコラボ企画。来場者は絵と標本が織りなす華麗な世界に見入っている。11月8日まで。

 第1部は七戸町立鷹山宇一記念美術館が昨年開いた「宇一が描いた蝶展」で展示された絵と、作品の中で描かれたチョウの標本を並べた8セットを展示。「少年の日の佛陀」(1947年)や「古城幻影」(97年)などは、チョウが精緻に描かれ、幻想的作品に彩りを添える。第2部は郷土館収蔵の標本のうち、トリバネアゲハなど約370点が動物地理区ごとに紹介されている。

 チョウを収集していたことがあるという板柳町の男性(43)は「戦後間もない暗い世相の時代から、作品の中にチョウを取り入れて描いた想像力はすごい」と感心した様子。

 郷土館の太田正文主任学芸主査は「種類が分かるほど忠実に描いているのはチョウを愛していたから。鷹山の絵や標本を通して、チョウが密接に私たちの文化ともつながっていることを感じてもらえれば」と話している。

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