車内に涼やかな音色を響かせる鈴虫列車

 青森県五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道で1日、秋の風物詩「鈴虫列車」の運行が始まった。乗客はスズムシの涼しげな音色に耳を傾け、初秋の風情を味わっていた。

 鈴虫列車は1986年から続く名物企画。津鉄職員が育てた約500匹のスズムシが10匹ずつ飼育ケースに入れられ、各車両に“乗車”。スズムシは列車の揺れを気にせず、止まり木の上でのんびりと過ごし、時折高くきれいな音色を車内に響かせていた。

 好天に恵まれた1日は、首都圏などから多くの観光客が乗車した。ツアーで訪れた東京都の鎌田ヒロ子さん(92)は「スズムシの音色と車窓から見える黄金色の田園風景が素晴らしかった。運行開始のタイミングで乗車できてうれしい」と笑顔で話した。

 成育状況によって変更はあるものの、鈴虫列車は10月中旬ごろまで運行する予定。スズムシは津軽五所川原駅、金木駅、津軽中里駅でも見ることができる。

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