青森県十和田市深持の「手づくり村　鯉艸郷（りそうきょう）」で約1万株のルピナスが見ごろを迎えている。紫、濃紺、紅色、薄黄色、薄桃色など20色近くもの色とりどりの花が、空に向かって咲き上がる。見ごろは6月末まで。

　同市郊外にある鯉艸郷では1日午後、来場者たちが、4千平方メートルのルピナス園の色鮮やかな光景に目を奪われていた。弘前市から見に来た会社員佐々木綾香さん（28）は「すごくきれい。花の咲き方がほかの花と違うから面白い」と顔を近づけ見入っていた。

　昨秋に種をまき、冬場はハウス内で苗を育て、4月中旬に畑に植えた。花の部分の長さは、大きなもので40センチ以上にも育った。鯉艸郷の中野渡裕生代表は「手間をかけた分、見事に育った。これほどカラフルなルピナスが楽しめる場所はなかなかないよ」とにっこり。6日ごろからシャクヤクも見ごろになるという。

　7月末まで定休日なしで開園。午前9時から午後5時まで営業。大人（高校生以上）700円、小中学生300円。