
青森県鯵ケ沢町の人気犬「わさお」の足腰が弱り、歩くのが難しい状態になっている。現在推定13歳で、人間に例えると90歳ほどと高齢だ。体調には波があるものの、食欲はまずまずで元気にほえるときも。今も日中は町内のイカ焼き店で過ごしており、訪れる人を温かく出迎えている。
わさおは1月ごろから、日課にしていた1日3回の散歩で立ち止まることが増えた。4月に入ってから急激に足腰が衰え、寝ている時間も多くなった。
老いた今もイカ焼き店に姿を見せるのは、生活リズムを崩さないためだ。以前、飼い主だった菊谷節子さん(2017年死去)の入院でわさおが施設に預けられた際、ストレスからか毛が抜け落ちたことがあった。その経験からも「わさおの生活環境を変えてはいけない」と節子さんの長男・忠光さん(55)は語る。
町民の善意で寄せられた紙おむつを使いながら、わさおの世話を続けている忠光さん。「わさおは母親の忘れ形見。母の面倒を見ることができなかったので、一種の親孝行」。新型コロナウイルスの影響で外出自粛の要請が続く中、「わさおのことが気になる人もいると思うが、遠くから温かく見守ってほしい」と呼び掛ける。
映画やテレビ番組の出演などを果たしたわさお。「わさおプロジェクト」代表の工藤健さん(52)は「『わさお引退』と表現する人もいるが、わさお自身は芸能活動をしたという意識はないはず。マイペースなスタイルは今も変わらず、まさに『伏してもわさお』です」と話している。
わさおは1月ごろから、日課にしていた1日3回の散歩で立ち止まることが増えた。4月に入ってから急激に足腰が衰え、寝ている時間も多くなった。
老いた今もイカ焼き店に姿を見せるのは、生活リズムを崩さないためだ。以前、飼い主だった菊谷節子さん(2017年死去)の入院でわさおが施設に預けられた際、ストレスからか毛が抜け落ちたことがあった。その経験からも「わさおの生活環境を変えてはいけない」と節子さんの長男・忠光さん(55)は語る。
町民の善意で寄せられた紙おむつを使いながら、わさおの世話を続けている忠光さん。「わさおは母親の忘れ形見。母の面倒を見ることができなかったので、一種の親孝行」。新型コロナウイルスの影響で外出自粛の要請が続く中、「わさおのことが気になる人もいると思うが、遠くから温かく見守ってほしい」と呼び掛ける。
映画やテレビ番組の出演などを果たしたわさお。「わさおプロジェクト」代表の工藤健さん(52)は「『わさお引退』と表現する人もいるが、わさお自身は芸能活動をしたという意識はないはず。マイペースなスタイルは今も変わらず、まさに『伏してもわさお』です」と話している。