弘前公園初の完全閉鎖 5月6日まで


 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、桜の名所である弘前市の弘前公園、青森市の合浦公園、五所川原市の芦野公園が10日、閉鎖された。

▼弘前公園

 青森県弘前市は桜の開花を前に弘前公園を完全閉鎖した。三つの城門を閉め、他の出入り口にもバリケードを設置。市によると、弘前公園が完全閉鎖されるのは1895(明治28)年の開園以来初めて。閉鎖は桜が散った後の5月6日に解除される。

 10日午後3時に作業員5人が東門を閉めたのに続き、園内に人が残っていないことを確認した上で午後6時ごろに北門(亀甲門)、追手門も閉門した。公園への出入り口計16カ所は板のバリケードでふさいだ。

 桜田宏市長は閉鎖に伴い「弘前公園の桜は、国内移動を誘発する要因になる。外出自粛をはじめとする皆さまの思いやりある行動が、自身や家族、身近にいる大切な人の命と健康、さらに社会を守ることにつながる」とするメッセージを発表。一般道路となっている外堀沿いは閉鎖中も通行できるが、桜の観覧は控えるよう求めた。外堀沿いには「立ち止まらずにお進みください」「三脚を使用した撮影はご遠慮ください」と記した看板が設置された。

 三つの閉門全てを見届けた市内の女性(65)は「門が閉まるガシャンという音が胸に響いた。あり得ないことが目の前で起きている感覚」、西堀周辺を写真に収めた女性(43)は「(規制は)仕方ないと分かっているけれど、少しくらいは立ち止まって桜を見させてほしい、撮影させてほしいと思ってしまう」と語った。北門が閉門された直後にジョギングで通り掛かった、近くの西部仲町町会の北畠昌夫町会長(57)は「公園は子どものころからの遊び場であり、散歩の場であり、いつも身近な存在なので非常に残念」と話した。

 52品種約2600本の桜が咲く弘前公園は、国内屈指の桜の名所として知られ、昨年のさくらまつりは国内外から289万人が訪れた。まつりを主催する市、弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会、弘前市物産協会の4団体は3月26日、今年のまつり中止を決定。さらに今月1日に弘前公園の閉鎖を決めた。


▼合浦公園/青森

 5月6日までの閉鎖が決まった青森市の合浦公園で、入り口にバリケードが設置された。通り掛かった市民から、諦めと落胆の声が聞かれた。

 同日午後0時半ごろ、公園閉鎖の情報を聞きつけ、確認に来る市民の姿が。青森市の会社員和島友幸さん(25)は「感染が広がるか収まるかの境目だから閉鎖は仕方がない」と話した。同市の会社員青木信道さん(40)は「桜も見に来るが、子どもと遊んだり動物を見に来たり年中来る場所。閉鎖するのは残念」と語った。

 合浦公園を管理するパークメンテ青い森グループの担当者は「3月から桜の木を剪(せん)定して準備を進めてきたので閉鎖は残念」とする一方「市民にはバリケードを乗り越えて公園内に立ち入らないようお願いする」と呼び掛けた。


▼芦野公園/五所川原

 五所川原市は、同市金木町の桜の名所・芦野公園への立ち入りを禁止するバリケードを公園の出入り口に設置した。期間は5月6日まで。

 立ち入り禁止区域は、約1500本の桜がある園内のほか、公園に併設しているオートキャンプ場、研修施設、子ども広場など。

 10日午後、市公園管理課の職員ら5人が鉄パイプで組んだ障害物と立ち入り禁止に理解を求める看板を、公園につながる駐車場の出入り口など計16カ所に設置した。公園前で売店を営む女性は「春まつりが中止になった上、出入りも禁じられるのは切ないが、感染を広げないためには仕方がない。一日でも早く収まるよう、今は我慢」と話す。

 市は、人が集まる要因を少しでも減らしたいとし、期間中はトイレの電灯や園内灯などの夜間照明も消灯することにしている。

花見客の密集による新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、弘前公園が10日、完全閉鎖された。普段は開いたままの重厚な門扉が閉ざされた=10日午後3時すぎ、東門

追手門口にバリケードが取り付けられ完全閉鎖となった弘前公園=10日午後6時すぎ

鉄骨で出入り口がふさがれた青森市の合浦公園

芦野公園への出入りをふさぐ障害物を設置する作業員ら=10日午後、五所川原市金木町

弘前市

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