青森ねぶた祭中止決定 コロナ感染拡大で

青森ねぶた祭の中止を決めた実行委員会。会議であいさつする奈良実行委員長(中)=8日午後2時すぎ、青森市内

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、青森ねぶた祭(8月2~7日)の中止を検討していた主催者の実行委員会(奈良秀則実行委員長)は8日、青森市の青森国際ホテルで会議を開き、今年の祭りの中止を正式に決定した。中止は1958(昭和33)年に「青森港まつり」から現在の「青森ねぶた祭」となって以来初めて。

 実行委員会は、青森商工会議所(若井敬一郎会頭)、青森観光コンベンション協会(奈良秀則会長)、青森市で構成する。

 会議では開催の可否について協議。奈良実行委員長は、国内外での感染拡大や感染が長期化する公算が大きい現状を指摘。祭りを強行した場合、感染源となる可能性があることや制作段階での感染リスクを挙げ「祭りをやり切る根拠が見つけられない。経済的損失を少しでも少なく、運行団体の出費を少しでも抑えるタイミングが今。皆さんを落胆させるのは、じくじたる思いだ」とあいさつし、中止の方針に理解を求めた。

 若井会頭は「市民に大きな落胆を与えるが、世界とともに(ウイルスと)闘わなければならない」と述べた。約50人の参加者から祭りの中止に対する異論は出ず、会議はわずか15分で終了した。

 会議後に開かれた記者会見で、奈良実行委員長は中止の方針に祭り関係者から否定的な意見がなかったことや、6、7日に運行団体に行ったアンケートでも、中止に賛同する声がほとんどだったことを説明。「今年は中止となるが、来年は“さすがねぶた”と言われるようにしたい」と語った。

 一方、中止の判断の際「いろいろな人の顔が浮かんだ」といい、無念さをにじませ、声を震わせる場面もあった。ねぶたの展示など代替措置については「現時点で白紙」とした。

 青森ねぶた祭は日本有数の夏祭り。2019年は県内外や海外から285万人の観客を集め、10万2千人のハネトが乱舞した。

 毎年8月7日、青森ねぶた祭のフィナーレとして青森市で行われる青森花火大会の実行委は21日に会議を開き、開催の可否について結論を出す。

▼安全第一を尊重/小野寺晃彦青森市長の話

 たくさんのねぶたファンが青森に集まる大きな祭りを中止とせざるを得ないのはふるさとの人間としてはもちろん、市長として、名誉大会長としても本当に悔しい思いでしかない。とはいえ、安全が第一という判断を尊重して、われわれとしてもサポートしていきたい。

▼やむを得ない/三村申吾知事の話

 主催団体として中止は苦渋の決断だったと思うが、全国から多くの観光客が集まることによる感染拡大リスクの回避と、参加者の安全を守ることを踏まえればやむを得ない。観光産業は極めて厳しい状況にある。感染拡大につながらない手法で地域経済を回すことに工夫して取り組みたい。

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