青森県の農林水産業の魅力を音で発信

マイクを手に八食センター(八戸市)のにぎわいを録音するナカコーさん=2019年12月(SOUNDS GOOD®提供)

 県農林水産部の若手職員が、音を使って青森県農林水産業の魅力を発信するコンテンツづくりに取り組んでいる。大鰐温泉もやしを温泉水で洗う「ジャバジャバ」という音や、酒蔵でもろみが発酵する「プチプチ」という音など、農林水産業の現場で音を収集。3月には、集めた音を写真と共に伝える展示会を東京で開催する。関係者は「農林水産業に対する関心を高め、県外から人を呼び込むきっかけになれば」と期待を寄せている。

 昨年5月、若手職員の情報発信スキルの向上を図るため、これまでにない手法で青森県農林水産業の魅力を発信することを任務とするタスクフォース(作業部会、TF)が立ち上がった。メンバーは入庁2~8年目の同部職員10人。三つのチームに分かれ、それぞれ音、コレクションカード、動画をテーマにした情報発信コンテンツを企画し、制作を進めてきた。

 音のチームは、キュウリやポテトチップスといった咀嚼(そしゃく)音やたき火の音などに心地よさを感じる人が一定数存在し、若者らを中心に音ブームが起こりつつあることをヒントに、県内の農山漁村で心地よい音を集めることを考案。リンゴ市場に響く掛け声、漁船が揺れる音、木を伐採するチェーンソーの音など、青森県農林水産業の現場で聞こえるさまざまな音を音源化した。

 音源化は、東京の音源レーベルが進める事業の一環として実現。昨年12月には、2005年に解散した青森県出身の4人組ロックバンド「SUPERCAR(スーパーカー)」の元ギタリスト・ナカコーさん(十和田市出身)を招き、県内各地でロケを行った。

 音チームのリーダーで総合販売戦略課の松坂彩佳さん(30)は「青森ならではの音で、普段はなかなか聞く機会がない音を集めた。音をきっかけに、今まで1次産業に接点がなかった人も興味を持ってくれたら」と話した。

 TFではこのほか、青森県農林水産物をテーマにしたコレクションカードを制作。ゴープロ(アクションカメラ)を用いた臨場感ある農林水産業の紹介動画も作成中で、いずれも本年度内の完成を予定している。

 展示会は、3月5~11日に東京・渋谷の渋谷ヒカリエで開かれる。青森県農林水産業の音は14種類公開し、音源は一つ1~3分ほど。QRコードを埋め込んだロケ先の写真を展示し、スマートフォンなどで読み込むと音が聞ける仕組みだ。音源は会期終了後、インターネット上でも公開予定。

 展示会は、ガスバーナーの燃焼音や電車の車輪のヤスリがけ音など、企業が持つ固有の音を資源化する音源レーベル「SOUNDS GOOD®(サウンズグッド)」(東京)主催。「THIS SOUNDS GOOD?展」と題し、青森県のほか東京・渋谷で収録した音も公開される。

展示物のサンプル(QRコードは仮)。スマートフォンなどでQRコードを読み込むと、競りの声など弘果弘前中央青果(弘前市)の音が聞ける(SOUNDS GOOD®提供)

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