むつ・脇野沢で満喫ツアー/婦人会が心こもった料理

提供された脇野沢のタラ料理

 青森県むつ市脇野沢産のタラを使った料理を味わう「タラ鍋満喫ツアー」が1日、同市の「コミュニティセントー脇野沢温泉」で開かれた。参加者は地元婦人会のメンバー手作りのじゃっぱ汁など冬の味覚を堪能した。

 平内町の「ブルーモリス」が企画した。青森-脇野沢-佐井を結ぶシィラインの高速旅客船「ポーラスター」を利用した青森港発着の日帰りツアーで、青森市、中泊町から計5人が参加した。

 脇野沢はタラ漁が盛んで、白子やタラコが詰まったタラが水揚げされる。タラを使ったじゃっぱ汁は冬の味覚として親しまれている。

 脇野沢温泉では、脇野沢地区連合婦人会の山崎輝美子会長(78)ら7人が、タラのとも和え、子和え、フライ、白子、みそ漬け焼き、じゃっぱ汁、こっこ汁などを作って用意した。

 山崎さんは「脇野沢に昔から伝わる素朴な味です。実家にいるような雰囲気でおもてなししたいと思って一生懸命作りました」とあいさつ。参加者は心のこもったタラ料理を一品一品味わった。

 中泊町の野上拓幸さん(34)は「タラ料理は初めて。全般に薄味で、子和えやじゃっぱ汁など食べやすかった」、同町の野上美憂さん(28)は「じゃっぱ汁は塩味で、だしが効いていておいしかった。家でも作ってみたい」と話した。

 食事の後、山崎さんたちが「脇野沢音頭」を踊り、ツアー客をもてなした。


山崎さん(左奥)たちが作ったタラ料理を味わうツアー客

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