黒石リンゴ年中味わって 地元農家・京野さん、2加工品開発

ドライアップルの開発に関わった、左から川村さん、加藤さん、京野さんと、高樋市長

 青森県黒石市でリンゴ園「紅果園(こうかえん)」を夫と営む、京野(きょうの)穂奈美さん(31)が、自家栽培の「ふじ」を使ったドライアップル2商品を開発し、9日に発売した。リンゴの自然な甘さがかむほどに広がる商品だ。

 営業職の会社員だったが、結婚を機に就農し6年目。リンゴ加工品の開発を手掛けようと市に相談し、県などによる「あおもり食品ビジネスチャレンジ相談会」で約1年前から、県よろず支援拠点チーフコーディネーターの加藤哲也さんらの助言でドライアップルの開発を進めてきた。複数の品種を検討した結果、今年はふじをドライフルーツにした2商品(スライス、八つ切り)をまず販売することになった。

 リンゴはすべて市内の園地で自分たちが栽培し、加工は市内の「青森りんごランド」に依頼。パッケージは京野さんの図案に基づき、川村デザイン(弘前市)の川村将久さんがリンゴのステンドグラスのイラストを考案した。京野さんは「あえていろいろな味付けはしなかった。黒石産のリンゴの味を年中、楽しんでもらえたら」と話す。

 希望小売価格は「ドライアップル・スライス」(25グラム)、「ドライアップル・八つ切り」(25グラム)ともに350円(税別)。まずは黒石市の松の湯交流館などで販売し、市内外へと販路拡大を図る。

 来冬は、ふじのほか「ぐんま名月」「シナノゴールド」のドライアップルも販売する。問い合わせは紅果園(電話090-3753-0999)へ。

9日に発売された、ふじのドライアップル2商品。左が「スライス」、右が「八つ切り」

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