「旨道」が発売したリンゴ果汁を使った津軽ハム。奥の瓶は「那由多のりんご園」のリンゴジュース

 青森市のハム製造業「旨道(うまどう)」(秋田憲一代表取締役)は、平川市の「那由多(なゆた)のりんご園」(三浦藤市代表取締役)が生産した高糖度のリンゴ果汁を使ったハムなどの食肉加工品5品を開発し10日、青森市の県産品セレクトショップ「青い森わんど」で発表会を開いた。

 「津軽ハム」のブランド名で商品展開する旨道が新たに開発したのは、リンゴ果汁を調合した調味液に漬け込んだロースハムやベーコン、ウインナーソーセージ、チキンスモークレッグ、チキンスモーク。かすかなリンゴの風味や甘み、肉の柔らかさが特徴という。

 開発に当たり複数のリンゴを試し、リンゴの風味がしっかり出る同りんご園産のふじの果汁にたどりついた。同りんご園は有機肥料100%の土作りにこだわり、糖度14度以上の甘いリンゴを出荷している。今回ハムなどに使用したのは糖度18度前後の果汁で、マンゴー並みの甘さだという。

 開発に当たって県産業技術センターの農商工連携ファンドの助成を受けたほか、県よろず支援拠点と青森銀行は技術面や資金面、販路などを支援した。

 秋田代表は「県内の方に食べてほしいのはもちろん、青森県を代表する土産品になれれば」と話し、三浦代表は「今までの商品とは違う風味や甘みが感じられた。自分がつくったジュースが選ばれて良かった」と語った。

 新商品はいずれもオープン価格で1袋600円前後。青い森わんど、道の駅なみおか(青森市)、同いかりがせき(平川市)、さくら野百貨店弘前店で販売している。




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