再建中の蕪嶋神社、来年3月一般公開/八戸

祭事を執り行う幣殿。奥には御神体が鎮座する本殿がある

 青森県八戸市鮫町の蕪嶋神社(野澤俊雄宮司)は19日、再建中の神社社殿を報道陣に公開した。社殿の工事は大詰めを迎えており、現在外構などの仕上げ作業が進められている。来年3月26日の例大祭に合わせて一般公開する。

 蕪嶋神社は2015年11月の火災で社殿を焼失。16年11月から再建工事が始まり、ウミネコ繁殖期の夏を避けて進めてきた。

 新たな社殿は全国的にも珍しい2階建てで、床面積は焼失前の約2倍の487平方メートル。県産ケヤキなどの木材がふんだんに使われている。拝殿は2階に設けられ、祭事を執り行う幣殿の天井には竜の墨絵を据えた。幣殿奥の本殿には3月に御神体が鎮座する。境内に続く階段の段数をこれまでの72段から92段に増やし、斜度を緩やかにした。

 再建費用は当初見込みを上回る5億3500万円。全国から集まった寄付金は約2億円で、自己資金と合わせてもなお1億5千万円ほど不足しているという。同神社は引き続き善意を募っている。

 公開に先立ち行われた記者会見で、再建実行委員会の福島哲男委員長は「非常に立派な社殿となった。多くの方々の温かい支援のおかげ」と感謝した。野澤宮司は「多くの励ましを心の支えに完成でき、感無量。八戸のシンボルとして市民の心のよりどころになれば」と語った。

幣殿の上に描かれている竜の墨絵

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