青森展で今だけ展示/青森大恐竜展2019

中国で初めて学名がつけられた竜脚類のエウヘロプス・ツダンスキィ

 21日から始まる「青森大恐竜展2019」まであと1週間。同展に特別協力している福井県立恐竜博物館の柴田正輝主任研究員に、3回にわたり注目の恐竜たちを解説してもらう。

 恐竜は、皆さんが「科学」に興味を持つ大きなきっかけになっています。ですので、全国さまざまな博物館や科学館で展示されています。しかし、今、世界中で、ここ青森でしか見ることのできない恐竜の全身骨格が2体含まれているのです。

 まずは首と尻尾が長く、巨大な体を持つ竜脚類のエウヘロプス。1932年にスウェーデン人研究者により発表されました。エウヘロプスには2つの初めてがあります。まず、1つ目は「中国人研究者」が初めて見つけた恐竜だということ。それまでは地元の農民が発見していたようです。2つ目は、中国で初めて学名がつけられた竜脚類である、ということです。発見から研究を主に行っていたのがスウェーデンの研究グループでしたので、現在も実物はスウェーデンに展示されています。しかし、復元された全身骨格は、青森で展示される1体だけです。

 2体目は、スペインの肉食恐竜、コンカベナートル。ヨーロッパで最も良好な状態で発見された獣脚類です。腰の近くに大きな“コブ”のような突起があるのが特徴です。本物の化石には、皮膚の痕跡などが残されています。2013年に福井県立恐竜博物館で展示された時に合わせ、全身骨格を復元しました。発見されたスペインの地層では、骨化石は上に重なった地層の重さにより扁平(へんぺい)な状態になっており、複製を作るのが非常に困難な標本です。したがって、標本を所蔵しているスペインでも全身骨格の復元はなされていません。

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 「青森大恐竜展2019」(東奥日報社主催、福井県立恐竜博物館特別協力、福井新聞社企画協力)は9月21日から11月4日まで、青森市の東奥日報新町ビルNew’sホールで開催する。観覧料は一般・大学生1400円(前売りおよび20人以上の団体入場の際は1200円)、中高生900円(同700円)、4歳~小学生500円。問い合わせは東奥日報社事業局事業部(電話017-718-1135)へ。

ヨーロッパで最も良好な状態で発見された獣脚類のコンカベナートル

青森市

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