六戸秋まつり「お通り」どくろの山車が最高賞

山車審査で最高賞に輝いた上町町内会の「舞静 義経への心情を舞う」=30日夕の「お通り」

 六戸秋まつり(町観光協会主催)が29日夜、青森県六戸町中心部で開かれた前夜祭で開幕。30日夕の「お通り」には熊野神社の神輿(みこし)に続き、華やかな山車9台が出陣した。祭りは9月1日まで。

 9団体の囃子方(はやしかた)が、それぞれ伝承する独自の囃子を奏で、ライトアップされた山車を先導。雨が一時降りだす中、沿道の町民たちは夕闇の中で光に包まれる山車に目を奪われていた。

 自主制作山車は昨年と同じ4台。審査の結果、「舞静(まいしずか) 義経への心情を舞う」を制作した上町町内会が2年ぶりの観光協会会長賞(最高賞)に輝いた。制作責任者の剱吉洋行さん(47)は「どくろのおどろおどろしい表情で子どもたちを驚かせたい、というのが題材の理由。でも子どもたちは『かっちょいい!』と気に入っていた。ちょっと不気味なこんな山車もあっていい。制作を頑張ってよかった」と笑った。

 前夜祭では9団体による「祭囃子競演会」が行われ、七百地区祭典委員会が最優秀賞に輝いた。31日は流し踊り、お祭り広場を開催。1日の「お還(かえ)り」は昼に神輿行列と山車運行を行う。

 ほかの受賞は次の通り。

 ▽山車審査特別賞 押込▽祭囃子競演会優秀賞 南町第二、南町第一

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