六戸町立図書館が六戸学園敷地内に新たに開館

館内を見学する親子連れら。書架にはまだ空きも目立つが、今後リクエストを募り蔵書を増やしていく

 六戸町立図書館が1日、9年制義務教育学校・六戸学園の敷地内で新たに開館した。学園の図書室も兼ねることで子どもたちの利用を促し、教育環境をより充実させる。蔵書数は約1万8千冊。今後「読みたい本」のリクエストを募って3万3千冊まで増やし、町民主体の知の拠点を目指す。

 新たな図書館は約600平方メートルの木造平屋。町役場向かいにあった旧図書館とほぼ同じ面積だが、天井が高く、窓が大きくて明るいため、開放感があり広く見えるという。

 子どもたちが本を手に取りやすいよう、書架は約1メートル50センチとあえて低くしてある。スポーツ系を中心に、「ドラゴン桜」などの漫画や雑誌も置く。リラックスして読書できるよう掘りごたつもある。利用者が読みたい本をカードに書いて提出すると、図書館が購入を検討する。

 開館に先立ちセレモニーが行われ、佐藤陽大町長は「六戸学園同様、町の新たなシンボルとなるよう願う」とあいさつした。

 約130人の親子連れらが早速、館内を見て回った。六戸学園6年生の外山葵さんは「きれいで広い。本が大好きなので毎日来たい」と話した。

 移設作業のため、旧図書館が閉館して約1年半。大人たちも開館を待ちわびていた。近くに住む松村加代子さん(67)は「学校に併設するのは良い考え。来館した時、子どもたちの姿があればうれしいね」と話した。

 開館時間は午前9時半から午後7時まで。月曜休館。学園の子どもたちは休館日も利用できる。

リラックスして読書できるよう、館内に掘りごたつも設けられた

六戸学園校舎(奥)に併設された町立図書館。開館に先立ちセレモニーが行われた

真新しい館内に入る子どもたち

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