青森県新郷村西越地区の「新郷温泉館」内で休業状態だった食堂「わし亭」が、7月にリニューアルオープンした。新店主は、同村戸来上栃棚地区在住の杉林智樹さん(34)。開店以来食堂を切り盛りし、村民なじみの温泉をもり立てようと奮闘を続けている。
オープン初日の7月9日、厨房(ちゅうぼう)の杉林さんは、手伝いのスタッフらと次々入る注文に対応していた。開店後数日間は一部メニューを特別価格で提供し、多くの来館者が久しぶりの食堂を利用。中華そばを味わっていた同村小坂地区の70代女性は「(休業中は)おにぎり持参でお昼を済ませていたので、今日は楽しみだった」と再開を喜んだ。
同館は1993年、第三セクターの運営でオープンし、2005年からは村直営となった。65歳以上の村民には入浴料が約半額になる「入浴証明書」が発行され、温泉と村内各地域間の送迎バスを週1回ずつ運行するなど、手軽に利用できる憩いの湯として村民に親しまれている。
食堂の名前はオオワシが傷を癒やした伝説が伝わる地域の源泉「鷲(わし)の湯」が由来という。三セク時代から西越地区の横沢諭(さとし)さん(70)が経営し15年に健康面などを理由にいったん閉店した。翌年には戸来中野平地区の荻沢直子さん(65)が引き継いだが、同地区で営む焼き鳥店との両立が難しく昨年3月に休業。村は経営者を公募したが、引き受け手のいない状態が続いていた。
十和田市の厨房機器工場に勤務していた杉林さんに誘いが掛かったのは今年春。当時は飲食業での独立を目指し居酒屋でアルバイトもしていた。八戸市など人口の多い地域で挑戦したい思いもあったが「長男で今後も村に住む身。村の人口がどんどん減る中、(食堂再開で)地元が元気になるきっかけになれば」と決断した。
当初は1人での切り盛りを想定していたが、予想以上の客数に対応するため昼食時などは親族らの助けを借り、夏休み中は長男の玲音(れおん)君(戸来小4年)も店を手伝う。「1カ月で仕事の流れがつかめ、続けていく自信も付いた。今後は季節ごとに新メニューを取り入れるなど、おじいちゃんやおばあちゃんに喜んでもらえる食堂にしたい」と力を込めた。
オープン初日の7月9日、厨房(ちゅうぼう)の杉林さんは、手伝いのスタッフらと次々入る注文に対応していた。開店後数日間は一部メニューを特別価格で提供し、多くの来館者が久しぶりの食堂を利用。中華そばを味わっていた同村小坂地区の70代女性は「(休業中は)おにぎり持参でお昼を済ませていたので、今日は楽しみだった」と再開を喜んだ。
同館は1993年、第三セクターの運営でオープンし、2005年からは村直営となった。65歳以上の村民には入浴料が約半額になる「入浴証明書」が発行され、温泉と村内各地域間の送迎バスを週1回ずつ運行するなど、手軽に利用できる憩いの湯として村民に親しまれている。
食堂の名前はオオワシが傷を癒やした伝説が伝わる地域の源泉「鷲(わし)の湯」が由来という。三セク時代から西越地区の横沢諭(さとし)さん(70)が経営し15年に健康面などを理由にいったん閉店した。翌年には戸来中野平地区の荻沢直子さん(65)が引き継いだが、同地区で営む焼き鳥店との両立が難しく昨年3月に休業。村は経営者を公募したが、引き受け手のいない状態が続いていた。
十和田市の厨房機器工場に勤務していた杉林さんに誘いが掛かったのは今年春。当時は飲食業での独立を目指し居酒屋でアルバイトもしていた。八戸市など人口の多い地域で挑戦したい思いもあったが「長男で今後も村に住む身。村の人口がどんどん減る中、(食堂再開で)地元が元気になるきっかけになれば」と決断した。
当初は1人での切り盛りを想定していたが、予想以上の客数に対応するため昼食時などは親族らの助けを借り、夏休み中は長男の玲音(れおん)君(戸来小4年)も店を手伝う。「1カ月で仕事の流れがつかめ、続けていく自信も付いた。今後は季節ごとに新メニューを取り入れるなど、おじいちゃんやおばあちゃんに喜んでもらえる食堂にしたい」と力を込めた。