青森ねぶたでLA仕込みの囃子を披露

青森ねぶた祭に参加した「LAねぶた囃子保存会」のメンバーたち=5日

 米ロサンゼルス(LA)在住の青森県ゆかりの人や、ねぶた好きで組織する「LAねぶた囃子(ばやし)保存会」のメンバー9人が、5日の青森ねぶた祭に参加した。LA仕込みの囃子を“聖地”で披露し、「いい経験になった」と晴れやかな表情を見せた。LAでは2007年以降、何度かねぶたが運行されている。「LAの観客から『ラッセラー』の声が上がるくらい、ねぶたが定着するよう続けていきたい」。米国でのねぶたの発信役として、さらに活発な活動を誓った。

 5日夜、9人はそろいのはんてんに身を包み、ねぶた運行団体・青森菱友会(りょうゆうかい)の前囃子に参加した。他の囃子方に負けないほど「ラッセラー」と声を上げ、笛と手びらがねを鳴らし続けた。ねぶた小屋に戻ると「『いつ終わるの』と思ったけど、お客さんの顔を見ると元気が出た」「楽しかった」と口々に感想を言い合った。

 保存会は、07年にLAでねぶたが運行された後に設立された。メンバーは現在約30人。現地の県人会などとともに、夏の「2世ウイークフェスティバル」や、ハリウッドでの「クリスマスパレード」で運行している。メンバーはこれらをきっかけに、ねぶたのとりこになっていった。

 通常は月2回程度、イベント前は毎週集まって囃子の練習を積む。これまでもメンバーが個別に来県することはあったが、今回は初めて研修という形で有志9人が訪れた。

 「かねも太鼓も笛も、もっとうまくなりたい」という山村あかりさん(28)は父が弘前市出身。LAで初めてねぶたを見た。「教えてくれる人や団体で囃子が微妙に違う。その違いが分かるようになり、楽しくなってきた」という。

 青森市育ちの市澤瑤子さん(37)は、里帰りを兼ねて参加。青森にいる時に囃子の経験はなかったが、「LAでねぶたをやっているなら行かないと」と保存会に参加した。「ねぶたを見ると、やっぱり『青森いいな』と思う」

 フルートを吹いていた経験から笛を始めた豊田房子さん(65)=広島県出身=は一行のリーダー的存在。「保存会のメンバー、特に若手を増やして活動を続けていきたい」と抱負を語った。

 08年からLAでの囃子指導を始め、現在も交流を続ける菱友会の林均実行委員長(57)は「青森ねぶたを全米にアピールするとともに、今後も活動を続けてほしい。後継者育成のため、引き続きお手伝いしたい」と強調。LA運行のねぶたを制作してきたねぶた師・竹浪比呂央さん(59)は「海外公演はイベント的な形で終わることも多く、ここまで続くとは思わなかった。LAを拠点にしたねぶた文化の発信と交流に期待したい」とエールを送った。

青森菱友会の前囃子に加わり、ロサンゼルスでの練習の成果を披露する「LAねぶた囃子保存会」のメンバーたち=5日

青森市

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