青森ねぶたを彩るバケト/奇抜な衣装でアピール

バケト衣装に身を包むバケト保存会のメンバー

 青森ねぶた祭で沿道の観客を楽しませている「バケト」。白塗りした特徴的な顔と鮮やかで奇抜な衣装に身を包んだバケトとの触れ合いを楽しむ観客も大勢いる。バケト保存会会長の三上均さん(58)は「青森ねぶたになくてはならないもの」と語る。

 バケトは(1)顔を白塗りする(2)過度な露出をしない-というルールはあるものの自由度が高く、バケトになる人が着たい衣装を着る。自分で裁縫して衣装を作ったり、流行を取り入れたりと、バケトの楽しみ方は十人十色だ。だが、この「業界」にも人材難の波が。同会が発足した1987年は約40人いた会員も、現在は20人ほどになった。三上さんは「若いうちに一度バケトになったり触れ合ったりする経験をして、大人になった時に『またやってみたいな』と思ってもらえたら」と、思いを巡らせる。

 一方、三上さんの「バケト魂」は、次世代の子どもたちにもしっかり受け継がれている。青森市の「ねむのき保育園」では、園児たちが青森菱友会の子どもバケト隊として毎年ねぶた祭に参加している。今年の参加が青森菱友会とともに、30年連続の出陣となった。園児は青森菱友会囃子(はやし)方と一緒に手振り鉦(がね)や掛け声の練習を行い、祭りで披露したり、600個の金魚ねぷたを沿道の観客に配ったりしている。

 5日のねぶた祭では、同園の園児約30人とそのきょうだいや保護者らが参加した。園児は大きな掛け声や手振り鉦で、観客と触れ合い観客を沸かせた。

 同園の扇野雅人園長は「ねぶたの文化に触れながら伝統を感じられる貴重な体験を30年も続けてこられた。子どもたちの胸にその文化が根付いてくれれば」と話した。バケト保存会と子どもバケト隊はこれからも青森ねぶた祭を盛り上げ続ける。

バケト衣装に身を包むねむのき保育園の子どもバケト隊

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