志功と和モダン空間、酸ケ湯温泉が改装

棟方志功の作品にちなんで「御鷹々々サロン」と名付けられたスペースには、志功の顔をモチーフにしたストーブを設置。柵にはこぎんの柄をあしらった

 ヒバ千人風呂や全国有数の豪雪地として知られる青森市の酸ケ湯温泉が、旅館棟1号館の改装工事を終えた。版画家棟方志功にスポットを当てた空間や、車いすでも宿泊できる部屋などを新設。22日は落成式典を行い、関係者たちが新たな出発を祝った。

 主に湯治客向けという旅館棟1号館は、八甲田の地獄沼からそそぐ川をまたぐように建てられている。湿気による老朽化が激しく、3年前から改装を始めた。

 新しくなった同館はヒバを基調とした「和モダン」な仕上がり。1階ロビーの「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」には、棟方志功の倭画(やまとが)「御鷹々々図(おんたかたかたかず)」のレプリカを飾り、志功の顔を描いた特注のまきストーブを設けた。車いす客や高齢者が利用しやすいよう、ベッドの部屋を新たに7室用意するなどバリアフリーにも配慮した。

 落成式典後、取材に応じた同温泉の石川栄一社長は「私ならストーブの前で一杯やりたい」と、まきストーブの仕上がりに満足げ。「高齢の方にも優しい施設になった。ロビーなどで自由に過ごしてほしい」と語った。

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