弘前城天守 次の移動へ回転作業開始


 弘前城天守の曳(ひき)戻し工事で、天守を反時計回りに25度回転させる作業が27日、青森県弘前市の弘前城本丸で始まった。1次移動を終えた天守を次の移動に向けて南向きにするためで、作業は1週間ほどかけて行われる。2次移動、3次移動を経て計約77メートル移動させ、11月中に元の天守台に着座する予定。

 曳戻し工事は6月12日に開始。重さ約400トンの天守を仮の天守台からジャッキで持ち上げた後、今月1日からレール上を平行移動させ、3日間で約18メートル東方向へ移動させた。その後、17日までに天守を約80センチ引き下げていた。

 この日は午前10時から作業を開始。本丸の展望台から大勢の見物客が見守る中、油圧ジャッキ3台で天守を支える鉄骨を押し、4時間半ほどかけて約12度回転させた。

 曳屋専門の建設業「我妻組」(山形県米沢市)の石川憲太郎工事部長(52)は「予想通り動かすことができ、ほっとしている。精度を保って予定通りの角度にしたい」と話した。

 回転を終えた後は、8月下旬のイベントで市民らが2次移動の一環として人力で天守を動かし、9月上旬から本格的に2次移動を行う。その後、最後の回転を行い、天守は元の角度に戻る。

反時計回りに回転させる作業が始まった弘前城天守=27日午前、弘前城本丸

弘前市

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