縄文人なりきり体験/大森勝山遺跡再開

大森勝山遺跡の環状列石で縄文人の暮らしを体験する家族連れ

 青森県弘前市の教育委員会は26日、クマ出没の影響で6月から閉鎖していた同市の世界文化遺産・大森勝山遺跡の見学を再開した。遺跡を取り囲む電気柵の設置が完了し、見学者の安全が確保できると判断したため。同日は毎年恒例のイベント「じょうもん祭り」(主催・史跡大森勝山遺跡保存活用推進会議)が開かれ、散策や縄文人の体験を楽しむ家族連れらでにぎわった。

 同遺跡は毎年、春から秋にかけて一般の見学者を受け入れているが、最近はクマの目撃が多発。2025年度は8月下旬で見学を終了したほか、26年度は5月9日に受け入れを始めたものの、6月25日から再び閉鎖に追い込まれていた。

 このような事態を受け、市教委は遺跡を取り囲む全長1.2キロの電気柵を設置。忌避剤や大きな音が鳴る装置も遺跡内の樹木に取り付けるなど万全の対策を講じ、じょうもん祭り当日からの再開にこぎ着けた。

 じょうもん祭りでは、子どもたちが高所作業車から環状列石を見下ろしたり、縄文人の服を着て当時の生活を体験するなど、静かだった遺跡は大にぎわい。家族4人で訪れた同市の農業對馬大悟さん(46)は「近くを通りかかったことはあるが、中に入ったのは初めて。きれいに整備されていて子どもたちも安心して遊ぶことができるので、お盆に県外から来る親戚とまた来たい」と話した。

 26年度の見学者受け入れは、11月ごろまで続ける見通し。市教委文化財課の小石川透課長は「さまざまなクマ対策をしており、安心して見てもらえれば。これからねぷたまつりのシーズンになるので、多くの人に楽しんでほしい」と期待した。

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