巨大な龍みこし湖上舞う 仙北市で「たざわ湖・龍神まつり」

龍みこしと共に田沢湖に入った担ぎ手たち
 辰子姫と八郎太郎の伝説を基にした「たざわ湖・龍神まつり」が25日、秋田県仙北市の田沢湖畔イベント広場で開かれた。雨の中、巨大な龍みこしが湖上に舞い、湖の安全と縁結び、家庭円満を祈願した。多彩なステージも会場を盛り上げた。

 伝説は、永遠の美しさを求めて竜に姿を変え田沢湖の主になった辰子姫と、八郎湖の主である竜の八郎太郎が恋仲になる物語。この日はまつりに先立ち、辰子姫誕生の地と伝えられる同市田沢湖岡崎で神事が行われた。

 今年の辰子姫役の会社員伊岡森那月さん(20)=同市角館町、八郎太郎役の西山伶さん(27)=市地域おこし協力隊、地元の若者でつくる「院内辰子を守る会」のメンバーら計20人が参加し、伝説を大切に語り継ぐとの思いを新たにした。

 まつり会場のステージではダンスや音楽が次々と披露された。仙北市の社会人落語家・抱返り亭勘助さんの古典落語、田沢湖龍神太鼓保存会のパフォーマンスなどもあった。白浜を走ってタイムを競う「龍走ちゃれんじ」も行われた。

 暗くなってきた頃、辰子姫役と八郎太郎役の2人が、会場に置かれた2体の龍みこしの横で再び神事に臨んだ。今年は雨の影響で担ぎ手が少なかったため、辰子姫の龍みこし1体を湖上に運んだ。子どもたちや地元住民ら約40人の担ぎ手が「ワッショイ、ワッショイ」という威勢のいい声を響かせて湖に入り、龍が勇壮に舞う姿を表現した。

 担ぎ手となった生保内中2年の鬼川遥斗さんは「雨で寒かったけど、みんなで協力していいまつりにできて良かった」と話した。

 田沢湖・角館観光協会や湖畔の事業者団体らでつくる実行委員会(鬼川芳典会長)の主催。今年で54回目。

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