威勢良く「ジョヤサ!」街に熱気 土崎港曳山まつり開幕

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている秋田市の国重要無形民俗文化財「土崎神明社祭の曳山(ひきやま)行事」(土崎港曳山まつり)が20日、2日間の日程で始まった。勇壮な武者人形を載せた21台の曳山が練り歩き、「ジョヤサ、ジョヤサ」の威勢の良い掛け声で土崎地区は熱気に包まれた。

 まつりは、各町内が曳山を引いて土崎神明社に参拝する奉納する「郷社参り」で幕開け。曳山は各町内ごとにそろいの浴衣を着た引き手たちに率いられ、車輪のきしむ音をとどろかせて続々と神社に集結した。

 曳山裏側の囃子櫓(はやしやぐら)では、はやし方が笛や太鼓で軽快な港ばやしを響かせた。港ばやし保存会の会派「潮音会」の児玉洋介さん(47)は、「まつりは老若男女問わず地域が一つになれる。はやし方として、地域の一体感を出せるよう盛り上げ、まつりの最後まで曳子を鼓舞したい」と話した。

 囃子櫓の上に飾られた「見返し」は、今年のコンクールで最優秀賞に輝いた「貸さぬなら つくって魅せよう 武者人形」(新町)などの作品が観客の目を引いた。

 曳山奉納の当番町「統前町」の相染町の長浜谷悟委員長(63)は「全ての人に笑顔で楽しんでもらえるように盛り上げたい。安全第一で最後までやり遂げる」と意気込んだ。

 妻と孫の3人で訪れた土崎港中央の高島秀樹さん(70)は「このまつりがないと年を越せない。地域の邪気を払う必要な行事。まつりに合わせて帰省する住民との交流も楽しみだ」と話した。父と訪れた、仙北市の角館小6年の柏木桔平さんは「迫力があり凄かった。おはやしのリズム感も楽しかった」と語った。

 きょう21日は、各町内の曳山が午後0時半から土崎地区の穀保町を順次出発し、相染町まで練り歩く。各町内に帰る午後8時からの「戻り曳山(やま)」で盛り上がりは最高潮を迎える。

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