【連載うまい森・味めぐり】果肉まで赤~いりんご/五所川原

赤~いりんごを使った加工品。赤い果肉の色合いや栄養面の機能性を生かした飲料や菓子、乾麺など多彩な商品がある(中央のリンゴはサンプル)

 リンゴの花の色といえば白と相場が決まっている。ところが、青森県五所川原市の特産品「赤~いりんご」は、赤い花が咲き、果肉も赤いという珍しい品種。この特性を生かした商品や誘客イベントが次々に誕生している。

 赤~いりんごには品種がいくつかあり、代表格は「御所川原(ごしょがわら)」。その名の通り、地元の農家が1939年から20年以上かけて育種に取り組み、96年に市が改良を加えて品種登録にこぎ着けた、いわば「ご当地リンゴ」。中心街近くの一ツ谷地区には、観賞用に植えられた約1キロの並木がある。

 知名度が高まるにつれ、地場産品に活用する動きも活発化し、お菓子やジュース、ジャム、麺類、アルコール飲料などが次々に発売された。この春には、赤~いりんごの珍しさに着目した酒類大手の宝酒造(本社京都府)が、地域限定の酎ハイを売り出した。

 同市の企業組合でる・そーれは、津軽鉄道本社1階にあるカフェで赤~いりんごの生果やジュース、ソフトクリーム、ジャムなどを販売するだけでなく、生産者の園地を訪ねる花見・収穫体験も実施している。

 同組合の辻悦子理事は「首都圏から訪れる方々からも『赤~いりんごの花がかわいい』と好評。参加者と生産者が一緒にお弁当を広げながら、ゆったり語らえる。そんな交流の場を増やしたいですね」と意欲的だ。

<「台湾でも好評でした」 佐々木孝昌市長>

 リンゴ作りが盛んな県内各地を見渡しても、果肉まで赤いリンゴの産地化や加工品開発の活発さという点では、五所川原ほど熱心な市町村はないと思います。

 もともと健康に良いとされるリンゴの中でも、赤い果肉の品種はポリフェノールやアントシアニンなどの機能成分が豊富です。ジュースやジャムにすると色合いが良いので、台湾大葉高島屋で試験販売した際も「縁起が良い」と好評でした。

 当市ならではの食の魅力としては、金木町の馬肉、国の地理的表示保護制度(GI)に登録された「十三湖産大和しじみ」もあります。五所川原立佞武多(たちねぷた)に代表される祭りなどと食を組み合わせてサービスの質的向上も図り、五所川原をどんどんセールスしていきます。

<五所川原立佞武多祭り 来月4~8日、市中心街で>

 高さ20メートルを超す人形山車が夜の街を練り歩く「五所川原立佞武多(たちねぷた)祭り」は、今年も8月4日から8日まで、市中心街で行われる。

 商人の街・五所川原の伝統行事が1998年に復活。巨大な山車と「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の威勢の良い掛け声は国内外でも知られるようになった。今年は4、8日の運行に地元出身の歌手・吉幾三さんが参加する。問い合わせは五所川原立佞武多運営委員会(商議所内TEL0173-35-2121)へ。

五所川原市長・佐々木孝昌 氏

大型3台がそろい踏みした五所川原立佞武多

五所川原市

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