原画でマンガの歩みたどる まんが美術館、収蔵作家の多彩な作風一堂に

来月開館30周年を迎えるまんが美術館の沿革もパネルで紹介している
 秋田県横手市増田まんが美術館の開館30周年を記念する企画展「WE LOVE MANGA~全原画収蔵作家12人でたどるマンガの軌跡と進化~」が6日、同館で始まる。開館に携わった地元出身の漫画家矢口高雄さんら全原画を収蔵する作家12人の作品を通じ、表現の多様性をたどる。12月28日まで。

 5日は関係者向け内覧会が開かれ、職員が見どころを解説した。企画展は京都国際マンガミュージアムと京都精華大学国際マンガ研究センターが発行した書籍「マンガって何?マンガでわかるマンガの疑問」の内容に基づく。幅広い年齢層を対象にマンガ雑誌が続々と出版され、多彩なジャンルが発達した歴史などを原画で実例を示して紹介している。

 原画は計約300点を展示。矢口さんや高橋よしひろさん(東成瀬村出身)、倉田よしみさん(秋田市出身)ら本県出身作家をはじめ、ヒット作を生んだ人気漫画家の作品が並ぶ。「子連れ狼」で知られる小島剛夕(ごうせき)さんの展示区画では、貸本漫画家時代の貴重な原画を見ることができる。

 来月開館30周年を迎えるまんが美術館の沿革、原画保存の取り組みを伝えるパネルも展示されている。

 企画担当者は「ジャンルも作風もさまざまな作家12人の原画が一堂にそろう機会はなかなかない。印刷物には反映されない細かな描き込みや修正の跡など、原画に込められた熱量を感じてほしい」と話した。

 午前10時~午後6時(最終入場5時半)。大人千円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。未就学児無料。

 展示期間は3期に分かれ、原画を50点ほど入れ替える展示替えを2回行う。第2期は10月22日、第3期は11月19日から。9月16日、10月21日、11月18日、12月16日は休館。

横手市

秋田
「おジャ魔女」の世界楽しんで! 増田まんが美術館で開幕
秋田
横手の「かまくら」15日開幕へ 木戸五郎兵衛村で夜の撮影会
秋田
あきた十文字映画祭開幕、9日まで 「ら・かんぱねら」の鈴木監督がトーク
秋田
横手やきそばフェス、ふるさと村で29日まで 人気店が自慢の味、調理体験も
秋田
幅広い世代が集える場に 横手駅東口「Ao―na」オープン