
日本三大霊場の一つ、青森県むつ市の恐山で20日、夏の大祭が始まった。県内外から訪れた参拝者が、地蔵などに手を合わせ「今年も来たよ」と語りかけながら亡き人に祈りをささげた。
「人は死ねばお山(恐山)に行く」と信仰を集める恐山。古くから「大祭の時期に地蔵に祈れば、亡くなった人の苦難を救う」と言い伝えられている。
20日は開門から多くの参拝者や団体客らが訪れた。火山ガスが噴き出る荒涼とした岩場、美しい白浜が広がる宇曽利山湖の岸辺を巡り、風景を撮影する様子が見られた。
カラカラと風車が音を鳴らして回る中、宮城県石巻市の中條宣之さん(62)は家族とともに地蔵に手を合わせた。「先祖の供養に今年も来られて良かった」と感慨深げ。六ケ所村から訪れた種市栄さん(70)は「先祖に『これからも家族を見守っていてね』と祈りました」と語った。
大祭は24日までで開門時間は午前6時~午後6時。藩政時代の山主の参拝を再現する「山主上山(さんしゅじょうざん)式」は22日に行う。菩提寺(ぼだいじ)総門近くでは死者の霊を呼び寄せるというイタコの口寄せが行われている。
「人は死ねばお山(恐山)に行く」と信仰を集める恐山。古くから「大祭の時期に地蔵に祈れば、亡くなった人の苦難を救う」と言い伝えられている。
20日は開門から多くの参拝者や団体客らが訪れた。火山ガスが噴き出る荒涼とした岩場、美しい白浜が広がる宇曽利山湖の岸辺を巡り、風景を撮影する様子が見られた。
カラカラと風車が音を鳴らして回る中、宮城県石巻市の中條宣之さん(62)は家族とともに地蔵に手を合わせた。「先祖の供養に今年も来られて良かった」と感慨深げ。六ケ所村から訪れた種市栄さん(70)は「先祖に『これからも家族を見守っていてね』と祈りました」と語った。
大祭は24日までで開門時間は午前6時~午後6時。藩政時代の山主の参拝を再現する「山主上山(さんしゅじょうざん)式」は22日に行う。菩提寺(ぼだいじ)総門近くでは死者の霊を呼び寄せるというイタコの口寄せが行われている。