爽やかなアジサイブルー境内に広がる 男鹿市北浦の雲昌寺

見頃を迎えた雲昌寺のアジサイ
 アジサイ寺として知られる秋田県男鹿市北浦の雲昌寺(うんしょうじ)でアジサイが色づき、見頃を迎えている。爽やかな青色の花が境内に広がり、訪れた人たちの目を今年も楽しませている。観覧は7月21日まで。

 境内にはアジサイ約2千株が植えられている。副住職の古仲宗雲(しゅううん)さん(55)が、檀家(だんか)や地域の人に喜んでもらおうと、20年以上前から挿し木で増やしてきた。

 2024年は前年の猛暑と少雨により花つきがいまひとつだったが、今年の生育は順調に推移している。観覧は14日にスタート。当初はまだ白色の花が目立ったが、高温の日と日照が増え、20日ごろから多くの花で青の色づきが進んだ。


 25日の午前中は好天に恵まれ、家族連れやカップルが来場し美しく咲き誇るアジサイを見て、写真に収めていた。観覧期間限定の「あじさいティー」(400円)も人気を集めていた。

 古仲副住職は「昨年は寂しい風景だったが、今年は例年同様満足してもらえるはず。清涼感のある青色で和んでもらいたい。花や寺、竹林が美しく見えるライトアップも見てほしい」と語った。

 拝観料は花の生育に合わせて変動。拝観は午前9時~午後5時(最終入場4時半)、拝観料600~1200円。夜間のライトアップは午後6時45分~9時半(同9時)、拝観料千~1400円。中学生以下無料。駐車場は県道55号沿いに約100台分を用意する。利用料500円。

土日はシャトルバスも!―6月28、29、7月5、6日の4日間

 男鹿市の観光地域づくり法人「男鹿DMO なまはげツーリズム」は、雲昌寺で開かれているアジサイ観覧に合わせてシャトルバスを走らせる。運行は最も多くの来場者が見込まれる6月28、29、7月5、6日の4日間。寺近くの駐車場不足に対応した取り組みで、なまはげ館駐車場から会場付近への往復バスを走らせる。観光施設の料金が安くなる特典も付く。

 DMOと雲昌寺によると、アジサイ観覧期間に多い年で約5万人前後の観光客が訪れる。観覧客用の駐車場は、寺付近の県道55号沿いにある約100台分などに限られていることが長年の課題だった。

 駐車場が満杯になる日は、駐車場の空きを待つ車が数百メートル列を作ることもあったほか、観覧をあきらめて帰る車も見られる。なまはげ館の駐車場を活用するシャトルバスを運行することで、車列を解消し観光客の待ち時間をなくす狙いがある。

 市内の観光周遊にもつなげるため、お得な特典も付ける。なまはげ館・男鹿真山伝承館の共通入館料が900円(通常1100円)になるほか、男鹿水族館GAO、寒風山回転展望台の入館料が200円引き、道楽亭の食事が100円引き(300円以上の利用)、北浦うきた商店での買い物が50円引き(同)となる。

 シャトルバス乗車券はなまはげ館第3駐車場で販売する。料金は1人1500円(拝観料込み)。中学生以下無料。なまはげ館駐車場から北浦うきた商店向かいのバス発着所(雲昌寺まで徒歩4分)をつなぐ。

 シャトルバスの時間は次の通り。

 【行き・なまはげ館発うきた商店行き】午前9時半、10時、10時半、11時、11時45分、12時半、午後1時15分、2時、2時45分、3時半、4時

 【帰り・うきた商店発なまはげ館行き】午前10時、10時半、11時、11時45分、12時半、午後1時、2時、2時45分、3時半、4時15分、5時、5時15分

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