全国有数の桜名所 弘前でさくらまつり開幕

早咲きの弘前枝垂れと弘前城天守を背景に写真撮影を楽しむ観光客=16日午前、弘前公園

 全国有数の桜の名所である青森県弘前市の弘前公園で16日、弘前さくらまつりが開幕した。気温が低い日が続いたため、園内のソメイヨシノはまだつぼみの状態だが、全国各地から訪れた観光客らは早咲きのシダレザクラ「弘前枝垂れ」や観光舟を楽しんだ。会期は5月5日までの20日間。

 市はこの日、園内のソメイヨシノ(標準木)の開花が、当初予想より2日遅い18日になると発表。満開は22日とした。

 まつりは、桜の早咲き予想を受けて開幕を2日前倒しした。追手門前で行われたセレモニーで、桜田宏市長が開幕を宣言した。最高気温が12度と、肌寒さが感じられたものの、本丸や下乗橋近くでは、多くの観光客が写真撮影を楽しんでいた。

 鹿児島市からツアーで訪れた大坪秀子さん(64)は「ソメイヨシノはつぼみが多くてちょっと残念だったが、早咲きのシダレザクラがきれい。一度見たかったお城も見ることができて良かった」と話した。

 観光舟に乗った広島県福山市の北谷京子さん(74)は「堀があまりにも大きくてびっくり。昨晩のライトアップや岩木山に雪がのっている景色も良くて弘前を満喫できた」と語った。

 今年で発足30周年を迎えた「弘前観光ボランティアガイドの会」の中道幸子さん(74)は「お客さんとは一期一会。一緒にさくらまつりを楽しみ、『弘前に来て良かった』と思ってもらいたい」と意気込んだ。

 市の予想では、外堀の開花が17日、満開が21日。西堀にある桜のトンネルは開花が19日で、満開が23日。花びらが堀を埋める花筏(はないかだ)は25~29日が見ごろとなっている。

中堀観光舟を楽しむ観光客=16日午前、弘前公園

弘前市

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弘前公園外堀に花筏、ピンクの桜吹雪舞う
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桜のハートくっきり・弘前公園で見ごろ